夫の定年退職後に離婚したい 生活設計についてアドバイスを【家計簿チェック】

“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック


Q.夫の定年退職後に離婚したい 生活設計についてアドバイスを
現在、夫と別居中です。夫が定年退職したら離婚したいと考えています。長年耐えてきたので、定年までに将来の準備を進めながら、退職金が出たらしっかり分けてもらうつもりです。
夫からは、本人も同意の上で収入の全額を入れてもらっており、夫の生活費は必要といわれた分を渡しています。
子どもたち3人は既に社会人です。今は同居していますが、結婚などで出ていくと思います。いずれ一人で生活することを想定して生活設計を考えたいです。アドバイスをお願いします。
A.当面は財産を積み上げて 離婚の際は「年金分割」の請求を
お子さんを立派に育て上げ、今後の人生を深く考えられてのご決断ですね。正式に離婚が成立した後の生活をイメージすると、
- お子さんと同居の期間
- 給与収入で一人暮らしの期間
- 年金収入で一人暮らしの期間
─の三つのフェーズが想定されると思います。
フェーズ(1)では、現状から夫の収支が減少することで、年間130万円ほどの赤字が見込まれそうです。ただ、ここにはお子さんの生活費も含まれており、離婚とは関係なく相応の負担をしてもらうべきところかと思います。
フェーズ(2)では、コンパクトな部屋に引っ越しをお考えとのこと。不安材料は、一般的に年を重ねると賃貸物件が借りにくくなること。場合によっては早めの動きが必要かもしれません。
フェーズ(3)では、年金はいくらもらえるかが重要なポイントですね。ご自身の年金見込み額を把握することはもちろん、離婚の際には「年金分割」を請求していただきたいと思います。
年金分割とは、婚姻期間中の厚生年金について配偶者から分割を受けることができる制度です。第2号被保険者であった期間については合意額を、第3号被保険者であった期間は2分の1を分割してもらいます。
当面は黒字分をしっかり蓄え、分与していただける財産の積み上げに努めましょう。
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