【390号】驚き 興奮 感動 が詰まった夢のステージ… 木下大サーカスへGO!

先月開幕した「木下大サーカス」。6年ぶりの熊本公演ということで、連日多くの人が訪れています。すぱいすでは、空中ブランコやホワイトライオンのショーなど、テントの中の華やかな世界から、普段見ることができない舞台裏まで丸ごとご紹介!そして、同サーカスの花形演目「坂綱」の体験もしてきましたよ。(すぱいし~ず・涼)

ステージに響き渡る絶叫ー。痛みに負けず何度もチャレンジ!

テントの中は魔法の世界。そんな言葉を裏切らない演目が、次から次に舞台に登場します。シマウマやゾウ、ホワイトライオンの動物のショーをはじめ、オートバイショー、スーパーイリュージョンなど、多彩なパフォーマンスに魅了されました。特に空中ブランコは、目隠し飛行や紙を破る飛行技など、高い技術をベースに、練習で培われた団員同士の強い信頼関係が伝わってきました。

中でも「坂綱」は、傾斜をつけて張った麻綱を身一つで上っていく木下サーカスの人気古典芸です。今回特別にステージを貸し切って、坂綱の体験をさせてもらいました。

足の親指と人差し指の間に綱を挟んで、一歩ずつ上るのですが、何度繰り返しても立つことさえままならず…。足の指の痛みは強くなる一方です。途中、心が折れそうになりましたが、坂綱歴15年の服部健太さんらの励ましでやる気再燃! 「痛い」「もう無理」と絶叫しながら、ほんの一瞬、何とか支えなしで綱の上に立つことができました。

「毎回この痛みに耐えて、バランスを取りながら綱を上り切るのはすごい!」。難易度が高い技を、本番では華麗にこなす木下サーカスの団員さんたちを尊敬します。練習のつらさをみじんも感じさせない笑顔がかっこよかったです!


坂綱体験

足の親指と人差し指の間に綱を挟んで、一歩ずつ上っていきます。しっかりと挟み込むため、足首を立てて綱が指と指の間に深くはまるよう調整。支えてもらい、綱の上に一歩踏み出すと、全体重が片足にかかってふらつき、すぐに落ちてしまいました。何度繰り返しても立つことができず、だんだんと強くなる足の痛み…。

団員の服部さんが「自分たちも今でも痛いので、初めてやる人は相当な痛みを感じるはず。ここまでやっているのはすごいですよ」と励まし、フォローしてくれました。

痛みのあまり、もう終わりにしようと思いましたが、負けず嫌いの私はここ一番の集中力を発揮。「痛い」「もう限界」と絶叫しながら、ほんの一瞬、服部さんらの支えなしで綱の上に立つことができました。高い位置まで歩けなかったものの、自分の力で立ったということで、成功したことにしてもいいですか…


チケットもぎり体験・売り子体験

木下サーカスの団員さんは、ショーに出る人もチケットもぎりや売店の仕事をしています。お客さんと近くで触れ合うことも大切なのだそうです。


舞台裏

舞台裏にも潜入!本番で使うさまざまな道具が並んでいました。スタンバイ中は、ストレッチをしたり演目の練習をしたりと、おのおのの過ごし方で準備をしていました。間近で見るジャグリングは迫力満点で、スティックが当たらないかヒヤヒヤ…。

左から、服部健太さん(38)、涼、請井克成さん(28)、笹田羊平さん(29)。3人は、木下大サーカスで坂綱を演じています。


取材を終えて

傾斜角約30度の綱を上る坂綱は、痛みと恐怖との戦いでした。それでも“下を見ず、ゴールだけを見て進む”ということを意識し、一歩一歩進みました。傘を左右に振ってバランスを取るのもなかなかうまくいかず、何度「これで最後にします」と言いかけたことか…。それでも最後は傘を使い、ほんの一瞬、一人で綱の上に立つことができました ! 公演後でお疲れの中、嫌な顔一つせず丁寧に教えてくれた団員さんの優しい人柄と力強い腕が大きな支えになりました。