【404号】苓北町とりっぷ

天草下島の北西端に位置する苓北町。実はここ、かつては天草の中心地だったことをご存じですか? 数百年にわたり天草の政治・経済・文化の中心地として繁栄した地域なのです。興味深い歴史があり、自然豊かで、美味ぞろい。さらに珍しい体験もできます。熊本市から車で約2時間30分、苓北町は非日常を味わえる絶好の小旅行スポットなんです。

苓北町の特産品が当たるアンケートの受付は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

ここでしか出合えない特別がいっぱい!

感動体験

旅をより楽しくしてくれるのが体験モノ。注目は、天草下島で採れる“天草陶石”を原料とした器に、思い思いの絵を描ける「内田皿山焼」の「絵付け体験」。もう一つは、美しい海の恵み・真珠をアコヤ貝から取り出し、ネックレスに加工するまでを体験できる「苓北真珠」の「真珠の取り出し体験」です。そして、手軽な感動体験といえば、絶景巡り。富岡城、富岡海域公園、そして西海岸に沈む夕日は必見!

アダム荒川の記念広場

江戸時代の禁教令で処刑され、天草で唯一、ローマ法王より「福者」に列せられたアダム荒川を顕彰。

おっぱい岩

海水の力によってできたと思われる、女性の乳房にそっくりな形の岩。干潮時にしか見ることはできません。

富岡吉利支丹供養碑

島原・天草一揆で討ち死にしたキリシタン一揆軍1万余りの首が三分して葬られた首塚。10年後に供養碑が建てられ、霊を慰めたといわれています。


Kumarismとコラボレーション!

今回の特集では、熊本大学の学生たちが運営する熊本の旅行情報サイト「Kumarism(くまりずむ)」とコラボ。彼らが“ビビッ!”ときた、インスタ映えしそうな撮影スポットを紙面で紹介。Kumarismでも苓北町の記事を発信中!


高台にある城から海と町を一望

A 富岡城

慶長6年(1601年)に天草の領主となった、肥前唐津藩の寺沢志摩守広高によって築かれた富岡城。一度は壊されましたが、平成17年(2005年)、本丸跡に「熊本県富岡ビジターセンター」が完成。さらに櫓(やぐら)や高麗門なども整備され、当時の富岡城がよみがえりつつあります。町全体を一望できる絶景スポットです。

お問い合わせ

富岡城

住所
天草郡苓北町富岡本丸2245‐15
TEL
0969-35-0170 (熊本県富岡ビジターセンター)
営業時間
9時~17時
休業日
水曜(祝日の場合は翌日)

Kumarism おすすめインスタPOINT

この界わいでは夕日も必見。感動的な美しさですよ♪

Kumarism代表 古賀 愛深さん


気分はまさに”宝探し” ”大珠”真珠の取り出し体験

B 苓北真珠

真珠の養殖、販売、アクセサリーへの加工を行っている「苓北真珠」。人気の「真珠取り出し体験」5000円(要予約)は、アコヤ貝から真珠を取り出し、磨いてネックレスに加工するまでがセットになったお得なプラン。真珠は直径8mm以上の“大珠”真珠で、うっとりする美しさ♡

オーナーの阿倍正直さん。「2階のショップでは妻がデザインした真珠のアクセサリーを販売しています」

店舗情報

苓北真珠

住所
天草郡苓北町坂瀬川744‐15
TEL
0969-37-0836
営業時間
予約制
休業日
不定

100%苓北産の器に自分色の絵を描こう!

C 内田皿山焼

自社で採掘した苓北産の天草陶石で作る器は、色合い、デザインともに多種多様。現在は2代目・木山健太郎さんらが作陶し、その独自性でファンを魅了します。予約制の「絵付け体験」620円~では、好きな形の器を選び、青・緑・黄・赤の4色を使って自由に絵を描くことができます。

ショップでは所属作家の作品が展示・販売されています

陶芸家の木山健太郎さん。手に持っているのは、天草西海岸の夕日をイメージしたという大皿

思ったより上手に描けたかな(笑)。焼き上がりが楽しみ!

店舗情報

内田皿山焼

住所
天草郡苓北町内田554‐1
TEL
0969-35-0222
営業時間
8時~17時(土・日曜、祝日は9時30分~)
休業日
なし

Kumarism おすすめインスタPOINT

年間約6万個のタコつぼも生産しているそう。撮りどころがいっぱい !

Kumarismライター 福元 俊平さん


個性派グルメ!

この季節の苓北町の旬の味といえば、色鮮やかな緋扇貝(ひおうぎがい)です。この地での養殖の先駆者である「福島水産」では、直接購入も取り寄せも可能。創業46年の和食処「天草洋(あまくさなだ)」では、緋扇貝の刺し身、揚げ物、焼き物がセットになったうれしい定食が食べられます。その他、お菓子から加工品まで、苓北の自然の恵みを大切にした注目グルメをピックアップ。


今が旬!美しくておいしい緋扇貝

D 購入するなら 福島水産

今や天草を代表する名物の一つになった緋扇貝。身が厚く、濃厚なうま味が楽しめます。「そのまま焼いて食べるのが一番うまい。自然の塩味が絶妙」と福島晴喜代表。店頭での購入の場合、緋扇貝は1個120円。

色鮮やかな緋扇貝は、お土産にも大人気

海上で仕事に励む「福島水産」の皆さん

店舗情報

福島水産

住所
天草郡苓北町富岡151‐6
TEL
0969-35-2377
営業時間
8時~17時
休業日
日曜、祝日

E 食べるなら 天草洋

緋扇貝の季節(10月~4月)だけ登場する「夕映え定食」1620円は、まさに緋扇貝ずくめ。刺し身、焼き物、揚げ物の3種類でおいしさを堪能できる人気メニューです。「緋扇貝の刺し身」は単品540円もあり。

貝殻がとってもキレイ! 身はプリップリ♪

店主の若松崇さん

店舗情報

天草洋

住所
天草郡苓北町富岡3564‐2
TEL
0969-35-0007
営業時間
11時~14時/17時~20時 ※貸し切りの場合もあるので電話での予約がおすすめ
休業日
月曜

Kumarism おすすめインスタPOINT

プリプリ、おいしい緋扇貝。食べている人の笑顔も写真映えしますね!

Kumarismカメラマン 杉本 翼さん


わざわざ買いに行きたい苓北グルメ

F 増田屋 黒瀬製菓舗

明治初期創業の老舗。名物「柿゛(がき)大将」は、市田柿の中に“黄味あん”を入れたアイデア菓子。天草産の果実を使った「天草南蛮柿(いちじく)ようかん」と「天草晩柑ようかん」、天草のアオサと塩を使った「海味(うみ)の塩ようかん」も人気急上昇中。

増田屋 黒瀬製菓舗の「柿゛大将」1個300円、「天草謹製 ようかん3種」各1500円

店舗情報

増田屋 黒瀬製菓舗

住所
天草郡苓北町富岡3243
TEL
0969-35-0119
営業時間
8時~19時
休業日
第1・3木曜、春は不定休あり

G 洋菓子店Hana

完全予約制の洋菓子店に、新商品が登場。「琥珀糖」はシーグラスをイメージしたキュートな砂糖菓子。天草の塩やリキュールが使われています。「キャンディークッキー」は、べっこうあめと天草の塩をトッピングしたアイデア焼き菓子。食感も楽しい♪

洋菓子店Hanaの「琥珀糖(こはくとう)」1瓶560円、「キャンディークッキー」(15〜16枚入り)600円〜

店舗情報

洋菓子店Hana

住所
天草郡苓北町志岐1002‐5
TEL
080-6470-6388 ※配達で不在の場合もあるので、来店前にお電話を
営業時間
予約制。受け付け・受け渡しは10時30分~18時30分
休業日
不定

H ミナクルファーム

ご主人の宮﨑生吉さんがいちじくの栽培を、妻の益美さんが加工品を手掛ける「ミナクルファーム」。いちじくの果実と天草産のレモン、砂糖だけで作るジャムが人気を集めています。凝縮したうま味が魅力の看板商品「ソフトドライいちじく」は完売間近!

ミナクルファームの「いちじくジャム」1瓶400円(140g)、「ソフトドライいちじく」400円

店舗情報

ミナクルファーム

住所
天草郡苓北町坂瀬川2948
TEL
090-7849-3209
営業時間
9時~17時
休業日
月曜

I おかの味噌

薪(まき)をたいたかまどで麦をせいろ蒸しし、仕上げに杵(きね)でついて樽(たる)に仕込む。みそ職人・岡野準一さんの手作りみそは、加熱処理しない“生きたみそ”。まろやかで深みのある味わいが評判です。他に「米味噌」「合わせ味噌」「壺入り味噌」や「醤油麹(しょうゆこうじ)」も。

おかの味噌の「麦味噌」500g450円〜