【377号】すぱいすフォーカス – 仕事帰りに夕日を見に行こう サンセットロードを行く[県道1号]
有明海を赤く染めながらゆっくりと沈む夕日…。熊本市中心部から西へ県道1号を車で約30分。西区河内町から玉名市天水町にかけて、美しい夕日が楽しめるスポットがいくつもあります。夏場なら、午後5時半に仕事が終われば日の入りに十分、間に合うはず。刻々と変化する夕景を楽しみに、ちょっとドライブしてみませんか。
(写真)「ナルシストの丘」からの眺め。有明海や天水町、横島町を一望できます。遠くには島原半島も。あかね色に染まっていく夕景は圧巻です
気軽に行ける近場の夕日スポット
ミカン畑を横目に見ながら、県道1号を西に行くと、目の前がパッと開けてきます。ちょっと行くと通称「ナルシストの丘」。眼下には有明海や横島干拓、遠くには島原半島と、まるで一幅の絵のような風景が広がります。
山の中腹を走る県道1号のこの辺り、眺めの良さと走りやすさで、県内外のライダーたちに人気の道だそうです。その中でも、「ナルシストの丘」の夕景は特に人気。「夕暮れをのんびり待っている時間が気持ちいい」と、この日も数名のライダーが待機していました。日が傾き始めると、瞬く間に辺りがあかね色に! 一言にあかね色といっても、刻々と色合いが変化して、人も風景もオレンジに輝きます。こんな美しい夕景を眺めていると、確かに誰でもナルシストになってしまいそうです。
すぐ近くには、天皇陛下が皇太子だったころ、皇后陛下とご一緒に立ち寄られたという南越展望所がありました。パノラマビューが見たいなら、天水町の実山展望公園がおすすめ。有明海の形が一目でわかります。あまり人もいないようで、ちょっぴり穴場?
ドライブしながら、変化していく夕景をズーッと楽しめる県道1号は、まさに〝サンセットロード〟といえそう。しかも夕景は一期一会。毎回変わる景色を楽しみに、通ってみるのもいいかもしれません。
迷うかもポイント その1
峠の茶屋公園を過ぎてすぐの四つ角は、直進です!
迷うかもポイント その2
ここは、直進せずに右に曲がってすぐ左折! 新しい道ができています
迷うかもポイント その3
実山公園入り口は、道がループしている途中の左手にあります
西区の本妙寺や峠の茶屋公園を通ってサンセットロードへ。途中、分かりにくかったり道幅が狭かったりする所もあるので注意して。ドライブマナーを守ってレッツゴー!
1.目の前に海が現れる辺り
ミカン畑が広がる山あいから有明海が見えて、思わず「おっ!」。まだ日は高いですが、きっと絶景が望める予感がしてきました
7月21日前後の日没は19時20分ごろ。熊本市中心部を17時30分に出発できれば、9月上旬(日没18時30分ごろ)まで、サンセットロードの夕日を楽しめます。
2.ナルシストの丘
夕日を見ながらたたずんでいる人を見て、市職員が名付けたとされる「ナルシストの丘」。ライダーたちが続々と集まってくる、知る人ぞ知る夕日スポットです。平日なのに、県外ナンバーのバイクもあってちょっとビックリです!
夕日を見に、週1回は来ています
「久しぶり~」と声を掛け合うけど、お互い名前も知らないという男性3人。皆さんバイクの特徴で覚えているそうです
3.南越(なんごし)展望所
「草枕」ゆかりの展望所。漱石の句碑もありました
4.実山(げんやま)展望公園
標高198mの実山展望所からの夕景。木々を通り抜けるとパノラマが広がります。近くには子ども向けの遊具やアスレチック、芝生広場も
5.河内港周辺
河内港からの夕日。サンセットロードに比べると視線が低くなるためか、また違った風情(河内港へは県道101号などから行くことができます)
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