【517号】I LOVE KUMAMOTO CITY
私たちが暮らす「熊本市」には、長い歴史とそこで培われた文化、さらに豊かな自然が育んだ農産物や海産物があり、そんな“まち”を愛してやまない人たちがいます! 市内5つのエリアで地域を盛り上げようと奮闘している「地元人(じもとびと)」たちのあふれる地元愛、さらに彼らがおすすめするお気に入りの店&スポットを紹介します。
市内5つのエリアで活躍する"地元人(じもとびと)"たちが地域の魅力を熱く語る!
熊本市観光ガイドブック くま本(ぼん)
熊本市の魅力や観光情報をギュッと一冊にまとめた総合版ガイドブック
今回登場する5人の「地元人」も掲載されている、新しい熊本市の観光ガイドブック「くま本」ができました。熊本城などの定番スポットはもちろん、市民でさえあまり知らない穴場スポットや四季折々の風景なども盛り込まれている、充実の一冊です(無料)。また、紙面に登場する各スポットや体験プログラムに、 SDGsの17のゴールを関連づけて記載しているのも、「SDGs未来都市」に選定された熊本市ならではのポイントです。
すぱいす読者の皆さんも、熊本市を訪れる友人・知人にぜひプレゼントしてください! それだけでなく、自分が暮らすまちの“新たな魅力”を発見するために、ガイドブック片手にまち歩きを楽しむのもいいかもしれません。4ページでは、「くま本」の詳しい内容も紹介しています。読んで、早速手に入れましょう!
「くま本」を手に入れるにはココ!
桜の馬場 城彩苑総合観光案内所 TEL:096-322-5060
熊本駅総合観光案内所 TEL:096-327-9500
I LOVE 熊本城界隈(かいわい)・中心市街地
歴史と文化が交差する にぎわいの中心地
熊本城を中心にした上通・下通などの中心市街地を、親しみを込めて「まち」と呼ぶのは熊本ならではで、にぎわいの中心といえます。一方で、周辺に学校が多い文教地区でもあり、昔から若い人をワクワクさせる洋服店や文具店が密集していて、さまざまなカルチャーが生まれる場所でもあります。
私も幼い頃はアーケードの中で鬼ごっこをしたり、お小遣いを握り締めて「蜂楽饅頭」を買いに行ったりと、まちの中で縦横無尽に遊んでいました(笑)。また、長崎次郎書店がある新町・古町一帯は、加藤清正が熊本城を築城した際に形成された城下町で、その面影が色濃く残っています。路面電車が走る街並みは風情があり、私の好きな景色です。
[地元人]長﨑 健一(ながさき けんいち)さん
株式会社 長崎書店代表取締役社長
1978年、熊本市生まれ。上通町で生まれ育った生粋の〝街っ子〟。2009年、「長崎書店」「長崎次郎書店」の4代目となり、全国各地にファンを持つほどの書店に押し上げた。文化性・地域性の高い書籍を扱い、地元の人に愛されている。
私のお気に入り
喫茶室 桜Café
シックな空間でランチやデザートが楽しめます。これからの季節はテラス席も!
熊本城二の丸広場は、幼い頃から親とよく行った思い出の場所。大人になって美術館を訪れるようになり、館内のカフェからお城や木々を見ながらゆったり過ごす時間が好きです。コーヒーを飲みながら読書を楽しんでいます。
店舗情報
- 住所
- 熊本市中央区二の丸2 熊本県立美術館本館内
- 店舗ホームページ
- https://www.museum.pref.kumamoto.jp/
- 営業時間
- 11時〜16時(ランチは〜14時、カフェOS15時40分)
- 休業日
- 月曜(祝日・休日の場合は翌平日)
I LOVE 水前寺・江津湖
豊かな水が織りなす 自然と歴史の融合スポット
約400年の歴史を持つ水前寺成趣園と、市街地にありながら毎日約40万トンもの水が湧く江津湖。寺に嫁いできたばかりの頃、地域にしっかりと根付く歴史・文化と素晴らしい自然環境に感動したことを覚えています。中でも、藻器堀(しょうけぼり)川の美しさは目を見張るものがあり、よく子どもを遊びに連れて行っては、気持ちよさそうに泳ぐ魚たちやコポコポと湧き出る水を眺めていました。その美しさを次世代に残すために、毎年有志で掃除をしています。
私が子育てを通して感じた地域の素晴らしさを、未来を担う子どもたちにも伝え、誇りに思ってもらいたいです。これからも活性化のためにさまざまな活動を行っていきます。
[地元人]永野 陽子さん (ながの ようこ)さん
玄宅寺寺族、水前寺活性化プロジェクトチーム代表
1951年、大分県生まれ。結婚を機に21歳で熊本へ。水前寺にある寺院「玄宅寺」の寺族として住職を支える傍ら、地域自治会長、水前寺活性化プロジェクトチーム代表などを務め、まちづくりを盛り上げている。
私のお気に入り
市街地にも関わらず湧水がこんこんと湧き出て、流れも澄んでいます。コイやアユなどもすみ着き、それを狙う鳥たちもやってきます。水前寺成趣園の参道から上江津湖まで延びる遊歩道が、お気に入りの散歩コースになっています。
I LOVE 川尻
後世につなげていきたい ”かっこよさ”の残る町
川尻地区は、加藤清正が熊本を治めていた時代から、船着場の宿場町としてにぎわっていました。今でも、白壁の古い蔵が立ち並び、酒蔵や刃物、おけ、和菓子などの老舗が軒を連ね、かつての商人・職人のまちの面影をとどめています。まちに沿って流れる加勢川が大好きで、子どもの頃、川岸の石積み堤防でよく遊んだのもいい思い出です。
一度は地元を離れたものの、川尻の人が持つ熱い思いや、大事にしている人同士のつながりに感動し、改めて「なんていい場所だ」と気付かされました。2016年の熊本地震でまちも蔵も甚大な被害を受けましたが、当時、応援し支えてくださった皆さんに感謝を伝えるためにも、進化し続けながら川尻で頑張っていきますよ。
[地元人]吉村 謙太郎さん (よしむら けんたろう)さん
瑞鷹株式会社 取締役副社長
1972年、熊本市川尻生まれ。1867年に創業し150年を超える歴史を持つ老舗蔵元「瑞鷹」で副社長を務めながら、企画や広報も担当。熊本の料理酒の定番「赤酒(あかざけ)」を継承し続けている蔵元でもある。
私のお気に入り
川尻船着場跡
歴史ある遺構と鹿児島線、九州新幹線の鉄橋が共存する風景
所:熊本市南区川尻4丁目付近
川尻一帯は、かつて緑川・加勢川から有明海へと続く水運の拠点として栄え、現在も熊本藩川尻米蔵跡や船着場跡、御船手渡し場跡などの史跡が残っています。ゆったりと流れる加勢川の風景を見ていると心が落ち着く、大好きな場所です。
I LOVE 植木
穏やかな風景と心地よい温泉で心身を癒やす場所
私が暮らす植木温泉は、熊本市中心部から車で40分ほどで行ける、市内唯一の温泉街。〝美人の湯〟と称されるほど美肌効果の高い良泉を楽しむことができます。こぢんまりとした温泉郷ですが、アクセスや泉質の良さが評判で、知る人ぞ知る温泉なんです。
かつては湯治場として栄えており、浴衣姿の湯治客であふれていましたが、今ではカフェができたり、マルシェを開催したりと進化しています。また、植木はフルーツの産地としても知られていて、特にスイカは全国有数の生産量です。豊かな温泉とフルーツがあり、どこか懐かしくゆったりとした時間が流れるこのまちが大好きです。
[地元人]中村 貴子さん (なかむら たかこ)さん
旅館「ややの湯」女将、植木温泉観光旅館組合・女将会会員
1974年、植木町(現熊本市北区)生まれ。開湯130年を迎えた〝熊本市の奥座敷〟と呼ばれる植木温泉の人気の温泉宿「ややの湯」女将。女将会では、「Uekiビューティープロジェクト」などを企画・運営している。
私のお気に入り
Blue Daisy(ブルーデイジー)
数量限定の特製甘辛だれブタドン980円(漬物・スープ・サラダ・副菜3品付き)
おしゃれな空間にかわいいハンドメード雑貨が並び、ミルフィーユカツやブタドンなど、おいしい手作りランチも魅力のお店です。散歩途中や打ち合わせなどでも利用し、宿泊される皆さんにもおすすめしています。
店舗情報
- 住所
- 熊本市北区植木町米塚163‐2
- TEL
- 096-274-7181
- 店舗ホームページ
- https://www.instagram.com/bluedaisy1001/
- 営業時間
- 11時〜17時(ランチは〜14時30分)
- 休業日
- 月曜、第1・3日曜
- 席
- 25席
- 駐車場
- 7台
I LOVE 河内・金峰山
非日常が味わえる カラフルな景色に一目ぼれ
2011年の東日本大震災をきっかけに熊本に移住した際、友人に連れてきてもらったのがきっかけで河内の美しさに一目ぼれしてしまいました。金峰山の中腹からは、眼下に広がる有明海と落ちていく夕日に加え、いたるところでかんきつ類が栽培されていて、地域全体がとてもカラフルなのが印象的でした。中心市街地からのアクセスが良いのに、河内に入るとまるで別世界のよう。ミカン畑の中を散歩するだけでも心身共にリフレッシュできますよ。
自然だけでなく、宮本武蔵ゆかりの霊巌洞など、歴史的なスポットがあるこの地域は、移住者である私の目から見ても、とてもポテンシャルの高い場所だと思います。
[地元人]小堺 康司さん (こざかい こうじ)さん
アウトドアフィールドのんねむ オーナー/合同会社土芸 代表社員
1984年、神奈川県生まれ。2011年11月に熊本に移住し、18年8月に西区河内町に「アウトドアフィールドのんねむ」をオープン。土を主な材料としたアースバッグ工法を取り入れた宿泊施設は、県内外から注目を集めている。
私のお気に入り
寿しきよ
ボリューム満点の海鮮丼1320円(赤出汁付き)など、どれもおすすめ
6年ほど前に友人に教えてもらいました。河内に移住してからは月1~2回は友人や家族と食べに行っています。新鮮な海の幸を使ったメニューはどれもおいしく、大将や女将さんの温かな人柄にもひかれています。
店舗情報
- 住所
- 熊本市西区河内町船津982ー133
- TEL
- 096-276-1464
- 店舗ホームページ
- http://susikiyo.com/index.html
- 営業時間
- 11時~14時30分(OS14時)・16時30分~20時30分(OS20時)
- 休業日
- 水曜
- 駐車場
- あり
[紙面ダイジェスト版]熊本市観光ガイド くま本
市内外から訪れた観光客だけでなく、熊本市民も楽しめて、学べる内容になっている「くま本」。その中身を、すぱいす紙面でちょっとのぞいてみましょう!
[POINT 1]熊本観光の定番、「熊本城」を6ページにわたって特集
熊本市民にとっては街のシンボルであり、熊本地震後は復興の象徴ともなっている熊本城。築城からの歴史や特別公開情報、周辺施設の紹介など、盛りだくさんの内容になっています。さらに、意外と知られていない熊本城のトリビアも紹介!
[POINT 2]熊本市を"体感"するためのコンテンツがぎっしり
熊本市をより詳しく知り、より楽しむためには、体験・体感するのが一番! そこで「くま本」では、「つくる」「まなぶ」「あそぶ」の3つのジャンルを設け、「辛子レンコンづくり」「肥後象嵌(そうがん)づくり」「熊本の銘酒試飲」など、さまざまな体験コンテンツを紹介しています。
[POINT 3]熊本市民も知らない!? 四季の表情をグラビアで
人口70万人を超える都市という一面以外にも、熊本市には歴史、文化、自然にまつわるさまざまな表情があります。市民である私たちでさえ、めったに見ることのできない熊本市の四季折々の“顔”を集めたグラビアページを展開。ますます、この街が好きになりそう!
[POINT 4]「もっと知りたい!」というときにも便利な連動性
内容盛りだくさんのガイドブックとはいえ、少ないページ数の中では紹介できる物件や情報の数は限られています。「くま本」では、さらに詳しい情報を手に入れたい方のために、QRコードを使ってホームページや電子版の別ガイドブックに誘導。より深く熊本市を楽しむことができます。
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