キタサンブラック、有終の美
ま~つりだ まつりだ まつりだ キタサンま~つ~り~~~♪
ご存知の方も多いと思いますが、今年の有馬記念は引退レースとなったキタサンブラックが有終の美を飾りました。
ということで、今回のうまにちは「キタサンブラックおつかれさま編」として、いつもとは違う内容でいきたいと思います。
その前に・・・
衝撃のニュース
2017年、競馬界でもいろいろなニュースが話題となりましたが、この時期になって個人的に衝撃のニュースが飛び込んでまいりました。。。
なんと、マカヒキ骨折!!!
我がマカヒキ、無念の骨折です。。。(T_T)
ショックを受けた状態で有馬記念に臨むことになってしまいました。ぜひ完治させての復活に期待したいです。
イラストのようにポキっとではなく剥離骨折で、全治3か月のようです…
気を取り直して!
有馬記念に話を戻しましょう。
今年の有馬記念は、冒頭にも述べた通りキタサンブラックの引退レースとのことで、例年以上に注目が集まりました。
観客動員数は約10万人。競馬をあまり知らない方でも、テレビの前で観戦した方や、ニュースでご覧になった方は多かったのではないでしょうか。
ここで、キタサンブラックについて簡単に紹介したいと思います。
キタサンブラック
Kitasan Black 5歳・牡馬・2012年3月10日生
父:ブラックタイド 母:シュガーハート (母父:サクラバクシンオー)
【戦績】 20戦12勝・2着2回・3着4回
【重賞勝利】G1・7勝(’15 菊花賞、’16 天皇賞(春)、’16 ジャパンカップ、’17 大阪杯、’17 天皇賞(春)、’17 天皇賞(秋)、’17 有馬記念)
G2・3勝(’15 スプリングステークス、’15 セントライト記念、’16 京都大賞典)
【獲得賞金】18億7684万円
【JRA賞】 ’16 年度代表馬、’16 最優秀4歳以上牡馬 (※2017年有馬記念終了時点)
エリートではない雑草血統
G1・7勝は歴代最多タイ。獲得賞金18億7684万円は歴代最多と、まさに名馬の仲間入りに相応しい実績を残したキタサンブラック。
競走馬において重要視される血統を見てみると、父はブラックタイド、母はシュガーハートという両親をもっています。
このブラックタイドという馬は、現役時代それほど強い馬ではありませんでした。・・・が、皆さんもご存知ディープインパクトの兄ということで種牡馬として注目されることに。母のシュガーハートはというと、レース未出走。決して良血とは言えないキタサンブラックがこれほどの名馬になるなんて、デビュー時には誰も想像していなかったでしょう。
常識を覆す勝利
キタサンブラックのすごさを語ろうと思えばいくらでも語れそうなのですが、分かり易いものをひとつ簡単に紹介します。
母シュガーハートの父、つまりキタサンブラックの母方のおじいちゃんにあたる馬が、サクラバクシンオーという競走馬。
このサクラバクシンオーという馬は、短距離界(1200mや1400m)のチャンピオンでした。
一般的に、この馬の血が入っている馬は、短距離レースに強く、長距離レースには不向きと言われていました。
しかし、キタサンブラックはこの常識を覆し、クラシック最終戦のG1 菊花賞(3000m)に勝利!
さらに翌年、翌々年のG1 天皇賞(春)(3200m)を連覇するなど、3度も長距離G1を制したのです!
例えるなら、ウサイン・ボルトの子孫がマラソンで金メダルを獲るくらいの快挙。たとえが下手ですみません。
なんさんすごいってこと!!!
先行逃げ切り、自分のスタイルを確立
キタサンブラックのレーススタイルは、先行逃げ切り型。
つまり、スタート直後から先頭、あるいはそれに近い位置につけ、そのまま押し切ってゴールするというもの。
一見簡単に逃げているようですが、ペース配分の上手さやスタミナがなければ、最後まで逃げ切ることは至難の業です。
マラソン大会や長距離走で、最初だけ飛ばしてすぐ息切れする目立ちたがり屋さんが皆さんの周りにも必ず1人はいましたよね??
キタサンブラックはそんな目立ちたがり屋さんとは違って、自分のペースで逃げながら最後までバテることなく1着でゴールするという、必勝スタイルを確立していました。
今回の有馬記念でも、スタートから先頭を一度も譲らず1着でゴールと、これぞキタサンブラック!というレースを最後に見せてくれました!
上位の着順、詳細は以下の通り。
1着キタサンブラック (1人気)
2着クイーンズリング (8人気)
3着シュヴァルグラン (3人気)
~~~~~~~~~~~~~~~
4着スワーヴリチャード(2人気)
5着ルージュバック (10人気)
キタサンブラックはこんなに無茶なペースでは逃げません…
無事之名馬
もうキタサンブラックのレースを見ることできないと思うと寂しくもありますが、見事有終の美を飾ってくれました。
「無事これ名馬」という言葉があるように、引退まで大きな怪我もせず常に第一線で活躍してきたキタサンブラック。
今後は種牡馬としての活躍も期待されますが、まずは「おつかれさまでした」という言葉をかけてあげたいですね!
実はもう1頭、有馬記念を最後に引退する馬が
引退レースで勝利と、レース前からレース後までキタサンブラックばかりに注目が集まった今年の有馬記念。
実は、キタサンブラックの他にもう1頭、このレースを最後に引退する馬がいました。2着に入った、クイーンズリングです。
この馬は、以前のうまにち(エリザベス女王杯編)でも少し触れましたが、3歳時から応援していて秋華賞では本命にした馬でした。
キタサンブラックと同い年の5歳で牝馬。今回の有馬記念では2着と、キタサンブラックと同様にこれまで競馬界を盛り上げてくれた一頭でした。
引退してしまうのは残念ですが、クイーンズリングにもおつかれさまの声をかけてあげたいです。
今後は繁殖牝馬として、優秀な子どもを産んでくれることに期待しましょう!
クイーンズリングの母はアクア“リング”、母母はシー“リング”と、3世代にわたって名前にリングの文字が
年内ラストは12月28日(木)新設G1・ホープフルステークス!
さて、今回のうまにちは引退する馬ばかりにスポットを当ててしまいましたが、ターフから去っていく馬にばかり目を向けていても何も始まりません!
昨年まで、有馬記念がその年の最後の大きなレースでしたが、なんと今年から有馬記念の後にもG1レースが!
G2から格上げとなった新設G1、ホープフルステークスです。
前回、前々回のうまにちで紹介したG1レース同様、このホープフルステークスも2歳G1ということで、2018年に活躍が期待される馬が登場します。
年明けまでまだ数日ありますが、来年の運気をフライングで占う意味も込めて、「好きな名前」や「好きな番号」(出走ゲート番号)で馬を選んで予想してみるのもいいかもしれませんね。
終わり良ければ総て良し!ホープフルステークスはバシッと的中させたいと思います!(次回の更新は年明けになるかも・・・)
コメント
0