「多くの人にマンガの世界を好きになってもらいたい」。
熊本市の「ひごまるくん」、ロアッソ熊本の「ロアッソくん」…と数々のキャラクターを生み出してきた熊本市在住のイラストレーター、村井けんたろうさんが企画した「マンガの話in長崎書店リトルスターホール」がこのほど、行われました。

会場では村井さん作成の素敵なキーホルダーも配られました。

村井さんがこの企画をやられたきっかけは、ご自身が先生を務めるデザイン学校の学生さんたちの大半が手塚治虫さんの作品を読んだことがないため、「マンガの歴史を知ってもらい、読んでもらうきっかけにして欲しい」という思いからだったとか。
ちなみに私は”大の手塚ファン”。
作品は初期のものからいろいろと読んでいます。
特に好きなのは「ブラックジャック」「火の鳥」「きりひと賛歌」あたりでしょうか。

企画では村井さん作成の、少年マンガの歴史を作者や流行したジャンルなどを手塚治虫さんを起点にびっしりと書き込んだ相関図を基に、「絵がどう変化していき、今の10代が読んでいるマンガにどう繋がるか」を詳しく話してくださいました。
特に村井さんが”熱く”話された大友克洋さん、江口寿史さん、鳥山明さんらは中高校生の頃に読んでいたこともあり、とても懐かしかったです。

また村井さんは絵の変遷や各時代の特徴などを、黒板にマンガを描きながら解説し、「マンガの表現は拡がっていて、芸術作品など現代アートにも取り入れられています」と解説。
マンガはそれぞれの時代の空気や世相、社会を映し出すものです。
だからこそ、「若い人が『面白い』と思う作品が、その時、その時で一番面白いものではないでしょうか」と締めくくった村井さんの言葉に、「そうだよね」と頷きました。

中高校生の時ほどまでとはいきませんが、今もチョコチョコとマンガは読みます。
ここのところ、「ビッグコミックオリジナル」は毎号、買っていますし(笑)。
マンガ誌と言っても、昭和天皇や太宰治作品、アメリカ映画界でかつて起こっていた「赤狩り」など、連載中の作品、なかなかのテーマの作品揃いですよ!
また最近、読んだ作品では雲田はるこさんの「昭和元禄 落語心中」が良かったでしょうか。
新しい作品ではなく、ちょっと前に出たものらしいので後追いで読みました。
それぞれのキャラクターや心情描写、ドラマが、グッときました。。
マンガと侮るなかれ!なかなか深いです。
ホント、たまにはマンガ、読んでみなはらんですか!(スタッフ・浜)