友達にけがをさせた、人の物を壊した・・・ 知りたい! 子どもの保険
子育てラボ
知る・学ぶ VOL.457
わんぱく盛りの子どもたちは、自身のけがはもちろん、友達にけがをさせたり、物を壊したりすることもありがち。そんなときに役立つ「個人賠償責任保険」について、ファイナンシャルプランナーの江藤めぐみさんに教えてもらいました。
個人賠償責任保険とは
日常生活で誤って他人にけがをさせたり、他人の物を壊したりしたとき、その損害を補償する保険のことです。
自動車保険や火災保険に加入した際に、オプションとして付加されていることがほとんど。月々、数百円から加入できるものもあります。
保証対象の範囲は? 『同居の親族』
世帯主が個人賠償責任保険に加入すれば、同居している子どもも補償の対象になります。また、別居していても未婚の子どもは補償対象です。
加入前に確認しよう
(1)補償金額……高額な補償金を請求される場合もあるので、支払い限度額は無制限がおすすめ。
(2)重複していないか……複数の保険に加入していても、一つからしか保険金は支払われません。重複して加入していることが意外とあるので、保険料の無駄を省くためにも要注意です。
(3)支払い条件……保険会社によって支払いの可否に違いがあるので、条件をよく理解しましょう。
補償の対象となる事例
★ 子どもがお店で、代金を支払う前に商品を落とし、壊した
★ おもちゃを振り回して友達にけがをさせた
★ 誤ってベランダから物を落とし、駐車中の他人の車に傷をつけた
★ 自転車に乗っていて歩行者にぶつかり、けがをさせた
★ 子どもが走り回り、お年寄りや小さい子どもにぶつかってけがをさせた
★ ボールで遊んでいて他人の家の窓ガラスを割った
★ 友達の家で遊んでいて、ノートパソコンを落として壊した
保障の対象とならない事例
★ 駐車場で隣の車にドアをぶつけてしまい、傷をつけた(自動車保険の対象となり、利用すれば翌年の保険料に影響するので注意を)
★ わざと壊したり、けがをさせたりした
★ 同居中の家族にけがをさせた
Check!
わざとか、そうでないかが重要
一口メモ
2021年10月より熊本県では自転車保険の加入が義務化されました。
教えてくれたのは
Gift Your Life 株式会社 熊本支社
FP 江藤 めぐみさん
重複して加入しないよう気を付けましょう