歌や楽器を使い通じ合う心と体 子育てにも音楽の特性を生かして【すてきびと】
目次
音楽療法士 齊田 睦美さん
音楽療法とは、音楽の持つ特性を生かした人との関わり方で、心身の機能の改善を援助したり発達を促したりする支援法。齊田さんはその専門家として熊本市内の事業所や障害者施設、子育て支援機関などで活動しています。
言葉だけではなく、キーボードや太鼓など、いくつもの楽器を使って利用者に語り掛ける齊田さん。「用意したプログラムでも、一人一人の状態や反応を見ながら、使う楽器や音のトーン、演奏する速さ、音量などを組み立て、心身の機能を引き出していきます」
資格を取得したばかりの頃、「脳性まひのお子さんに、楽器を使った療法を試みてもほとんど反応がなく、音楽療法士として何もできなかった、と落ち込んでいました」。でも帰り際、その子を抱っこして歌ってみると、絞り出すような声で答えてくれたのだとか。「人の温もりや声の振動から伝わる音もあるのだと気付いた瞬間でした」
言葉が話せなくても心を通わせることができる音楽療法。「子育てにも音楽を取り入れることで、より子育てを楽しめることを伝えていきたいですね」
Time Schedule
- 5:50 起床、弁当・朝食作り
- 6:50 朝食
- 8:00 出勤 事業所で音楽療法
- 16:00 帰宅、夕食作り
- 17:30 ピアノレッスン 合間で入浴
- 20:00 夕食
- 22:00 活動記録
- 24:00 就寝
Information
音楽療法に関する問い合わせ、相談などは熊本音楽療法研究会のHPから。http://kumamotomt.web.fc2.com/