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母子手帳と産土(うぶすな)神社

村上美香のヒトコトつれづれ - 母子手帳と産土(うぶすな)神社

実家の片付けをしていて、母が私を妊娠していた頃の母子手帳が出てきました。なんせ、50年(!)も前のものですから当然色あせ、シミもついているのですが、ベビーピンクの表紙の母子手帳は、今となってはレトロなデザインがかわいいのです。

中を開いてみると、母の名前と年齢、その時の両親の住所が書かれていました。私を妊娠していた時の母の年齢は23歳で父は27歳。若い ! 私は7月生まれですが、その前の2月からいろいろ書き込まれています。若い2人を想像しながら「この世に私が存在する前から愛情がつながっていたんだな」と、当たり前のことにしみじみしてしまいました。

そして、母子手帳に書かれていた当時の住所を基に、産土神社を調べてもらいました。産土神社とは、自分が生まれた土地を守る神様が祭られている神社のこと。生まれた時の住所が分かれば、神社本庁に問い合わせるなどして調べることができます。私の場合、今、住んでいるところから比較的近くにその神社がありました。伊勢神宮や阿蘇神社のような大きな神社ではありませんが、氏子さんたちによってきれいに手入れをされていて、樹齢500年のご神木が見守ってくれているような気持ちになりました。

諸説ありますが、神社の「参道」は、人間が母親の胎内から生まれてくる「産道」に由来するともいわれているそうです。私も産土神社では不思議な安心感に包まれます。母子手帳がつないでくれたご縁に感謝です。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

村上美香のヒトコトつれづれ - 母子手帳と産土(うぶすな)神社

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この記事を書いた人

1971年、熊本市生まれ。第一高、熊本大文学部卒。94年に熊本県民テレビ(KKT)にアナウンサーとして入社。夕方の人気番組「テレビタミン」を21年間担当した。2018年春、同番組を引き継ぎ、KKTも退社。「ヒトコト社」代表。

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