病気の友人と食べたジェノベーゼ
現在、病気で食事制限をしている友人からラインでメッセージが届きました。いろんな所に出かけては一緒においしいものを食べていた彼女。人吉のお気に入りのイタリアン店でジェノベーゼのパスタランチをして温泉に入ったのは昨年の秋のことです。彼女に突然の難病が発覚し、緊急入院したのが昨年末。今は退院しましたが、薬の副反応で太りやすく水を飲む量も、気を付けているといいます。
そんな彼女と久しぶりのランチ。「人吉に行くのはまだ先かな」と話しながら入った近所の喫茶店の日替わりパスタがジェノベーゼでした。「これは運命! たまにはいいよね」ともちろんオーダー。パスタが届くと彼女の目にはうっすらと涙が浮かんでいました。
彼女を見ながら思い出したのが10年ほど前に参加していたイベント「最期の晩餐食事会」。御船町の藤岡医院と国境なき料理団代表の本道佳子さんを中心にがん患者とその家族のために開かれていた食事会です。食事制限も多いがんの患者さんたち。食事がストレスになることも多かったことから「食は喜びであり、生きる活力であることを思い出してほしい」との願いで行われていました。病気の人も、そうでない人も一緒に食べて語り合う楽しい時間。笑顔がいっぱい生まれるすてきなイベントでした。
そこで、ある患者さんが言った「何を食べるかも大事だけど、だれと食べるかもとても大事」という言葉。また、彼女と食事を楽しむ時間を大切にしたいです。