フラメンコで熊本地震の被災者を笑顔に 仮設住宅で心を一つにして踊る【すてきびと】
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熊本応援フラメンコキャラバン隊 甲斐 久美子さん
益城町の仮設住宅や災害公営住宅で、フラメンコを披露するボランティア活動をしています。
29歳の時、新宿で初めてフラメンコショーを見て衝撃を受けたという甲斐さん。「カンテ(歌)、ギター、パルマ(手拍子)、そしてバイレ(踊り)、全てのエネルギーに圧倒されました」
仕事の傍らフラメンコ教室に通っていましたが、熊本地震後、被災者を励ましたいと思うように。そこで、中学の同級生を通して「益城町地域支え合いセンター」に申し出て、フラメンコの公演を行うことにしました。そこには、フラメンコの師匠・里有光子(さと・ゆみこ)さん(東京都)らの協力もありました。
コロナ禍で2年間は公演を中断。「東京から私たちが来ることで熊本の人の負担にならないように」とタイミングを待って、今年6月に木山仮設団地など4カ所で公演を再開しました。「『また来てね』と言ってくださる方々の声に私たちも励まされました。フラメンコは、見ているだけで自然と元気が湧いてくるのが魅力。できる限り、公演を続けたいですね」
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「地震により目に見えない心の傷が残っている方もいらっしゃいます。そのような方々にずっと寄り添っていきたいです」