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歌手から料理愛好家へ 違った形で第二の人生を謳歌【円盤で時間旅行114回 嶋田宣明 】

イラスト・松田アツコ
イラスト・松田アツコ

世の中には以前の職業から、全く違った世界で活躍するようになった人は多いもので、よく見るのは歌手から政治家へ転身する人や俳優になった人。中には事業家として大成功した人など、第二の人生を違った形で謳歌(おうか)している方も多いものです。

現在料理愛好家として、テレビのバラエティー番組などで活躍している平野レミさん。その早口のしゃべり方や明るいキャラクターは、あまたいる料理人の中でも不思議キャラとして多くの人に愛されています。実はレミさんも料理愛好家として活躍する前に、元々シャンソン歌手としてデビューし、歌手活動から芸能界入りした方。3年前に亡くなられたご主人の和田誠さんとの結婚により、主婦業から料理に目覚め、料理人として活躍することになったのです。

今回ご紹介するレコードは、その平野レミさんの1970年のデビューシングル「誘惑のバイヨン」。北島三郎や天童よしみらに曲を提供していた桜田誠一のペンによるこの曲は、なぜかシャンソンとは全く違うリズム歌謡。50年代の世界的なヒット、ブラジルのダンスリズム“バイヨン”を使って作られた曲です。陽気なラテンのリズムに合わせたレミさんの歌声は、どこか哀愁を帯びた切なさを感じさせます。ジャケットは当時、シングル盤ではやっていた縦見開きの全身ポーズのポスター風。膝上30cmのミニスカートからのぞくおみ足には、きっと男性ファンも多かったことでしょうね。

※今回紹介したレコードは10月25日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~21時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

イラスト・松田アツコ

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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