「話し方レッスン」楽しんでいます【村上美香のヒトコトつれづれ】
月に1回行っているオンラインでの話し方レッスン。講師である私も、毎回刺激をもらっています。
「1分間の自己紹介を作る」という課題で、最初は自信がなさそうに話していた受講生Aさんは、次のレッスンではまるで違う人のように堂々と、素晴らしい自己紹介を披露してくれました。その上達ぶりに驚いて理由を聞くと、彼女はなんと30回も、スマートフォンに録画をしながら自己紹介の練習をしたそうなのです。いわばトークの素振り。話し方って、どんなに本を読んだり、動画を見たりしても、実際に自分で声に出してみないと上達は難しいもの。逆にいうと、どれだけアウトプットしたのかが上達の鍵となります。
そして今回は、受講生Mさんの発表。Mさんは、文章の作り方も上手で、話すときの表情もバッチリなのですが、滑舌に悩んでいます。そんな彼女の発表を見ていた受講生、歯科衛生士のKさんは「口の動きを見ていると、Mさんは舌が長いのだと思います。舌が長いと動きは鈍くなりますが、舌も筋肉なので鍛えれば動きが良くなります。舌を縦にしてみたり、折り曲げてみたりして動かす練習をしてみてはどうでしょう」と提案してくれました。そこで皆で舌を動かす練習へ。「歯科衛生士として、口の機能を伝えたい」というKさんの気持ちがとてもうれしかったです。
皆で自由に意見を出し合いながら話し方のスキルを磨き合う話し方レッスン。すてきな受講生さんたちに囲まれて、実は私が一番楽しんでいるのです。