戦時下の若者の様子をイラストに SNSで発信し、多くの人に届けたい【すてきびと】
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フリーイラストレーター 坂本 眞菜さん
子どもの頃から絵を描くのが好きで、大津高校、熊本大学で美術を専攻した坂本さん。大学1年の時、夢の中でゼロ戦を操縦したと言います。「周りの景色や機体の色などを鮮明に覚えているほどのリアルな夢に衝撃を受け、戦争で命を落とした若者たちについて調べるようになりました」。資料を読んだり戦没者の遺族に話を聞いたりする中で、印象的なエピソードを得意のイラストで描き、SNSで毎日発信するように。当時の道徳の教科書や予科練の問題集などにも目を通し、時代背景を読み解きながら描きます。「中学生のフォロワーさんから『勉強になりました』と言われたこともありうれしかった」
「自分が住む地域の戦争の歴史を知りたい」と、昨年5月「菊池飛行場ミュージアム」を訪ね、運営元の「菊池(花房)飛行場の戦争遺産を未来につたえる会」に入会。以来、ミュージアムの案内や、戦争体験者の話を基にした絵本の制作などをボランティアで行っています。「思いを残して命を落とした若者たちがたくさんいることを若い世代に知ってほしい。人生を懸けて描いていきたい」と話します。
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Twitter「兵隊さん絵日記」
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