Vol.56　奥深い青春18きっぷの世界（上）【熊大生のイマドキヒマドキ？】

熊本の旬な情報を発信しているKumarismのメンバーが、大学生ならではの偏った目線でモノコトを熱く語ります！

---

福岡から広島へ　景色と食を楽しむ旅

皆さんは「青春18きっぷ」をご存じでしょうか？

まず青春18きっぷというのは、毎年春、夏、冬にJRから発売され、全国のJR線の普通列車が一日中乗り放題になるきっぷです。主要駅のみどりの窓口などで購入することができ、きっぷ一枚につき一日乗り放題を5回分利用できます。
きっぷ一枚の値段が1万2050円なので、一日当たり2410円で日本中の普通、快速列車が乗り放題になるためとてもお得なきっぷなんです。

列車からの景色や車内の雰囲気が大好きな私は、このきっぷを使ってよく旅に出ます。

大学生になってからの長期休暇では毎回青春18きっぷで旅に出ており、広島や京都、名古屋などの九州から離れた地方を巡り、近場では唐戸市場に親子で足を延ばす際に青春18きっぷを用いました。

今回は青春18きっぷを使った広島旅行について詳しくお伝えしていこうと思います！

---

この旅行は今年の４月に高校時代の友人と一緒に計画。

出発する駅が私の地元の福岡県筑後市にある羽犬塚駅、目的地が広島駅という普通列車では片道７時間半ほどの旅程になるため、朝早く出発して道中で観光しながら夜に広島駅に到着するという計画を立てました。
高校の友人は現在福岡市在住のため、博多駅で合流し広島を目指しました。

下関駅で下車　ふらっと唐戸市場へ

旅はここからきつくなってくるのです。
青春18きっぷで九州を抜けて関西方面に向かう際に一番長く電車に乗っていなければいけないのが、この下関駅から山口県にある岩国駅の区間なのです。
乗り換えなしで、その時間はなんと約3時間半！　本当に背中とお尻が痛くなります（笑）。

しかし、この区間は苦痛だけじゃありません。実はこの区間は海に沿って電車が走るため、車窓沿いに瀬戸内海が広がる素晴らしい景色も楽しむことができるのです。きつい思いをしても何度も見たくなるほどです。

徳山駅でご当地プリン

この美しい車窓を満喫している途中、山口県の徳山駅で停車時間があったため、改札を出て駅のお土産売り場でご当地のプリンを買い込み近くのテーブルで食べました。
知らない土地でご当地のスイーツを食べるのも旅の楽しみです。
青春18きっぷを使うと途中停車する駅なども気兼ねなく降りることができるので、知らない駅を探索しておいしそうなものを探すのも目的の一つになっています。

このせいで目的地に着いた時には残金がえらいことになっているんですよね…。

徳山駅を過ぎるともうゴールまではあと少し！
徳山駅を抜けて１時間ほどで岩国駅に到着しました。
岩国駅から広島駅までは後１時間ほどで着くのですが、友人と相談して途中の宮島に寄って厳島神社の大鳥居を見ようということになりました。

宮島行きのフェリーも青春18きっぷで

宮島口駅からフェリー乗り場まで歩き、そこからフェリーに乗って宮島を目指すのですが、ここでも青春18きっぷが活躍します。
なんと青春18きっぷでJR西日本宮島フェリーにも乗船でき、往復できるのです！
しかし他社が運航しているフェリーには乗船できないので注意が必要です。

乗り場で青春18きっぷを見せて乗船し、鹿の出迎えを受けながらワクワクしつつ厳島神社に向かったのですが、僕たちが向かった時はちょうど厳島神社の改修工事が行われていて囲いに覆われた大鳥居しか見ることができませんでした…。
でも普段なら見ることのできない大鳥居の姿を見て満足。
また駅に向かい、その後は宮島口駅から広島駅まで30分ほどで到着し、夜ご飯においしい牡蠣を食べてその日を終えました。

青春18きっぷを使った広島旅、いかがだったでしょうか？

交通網が発達した現在では、大半の人が移動時間短縮のために新幹線や飛行機を使うと思います。
しかし青春18きっぷを使うと普段の旅では味わえない沿線ごとの雰囲気や美しい車窓を味わうことができます。

皆さんもぜひ青春18きっぷを片手に旅をしてみてはいかがでしょうか。