映画の世界を変えた監督の夢と波乱に満ちた少年時代【カルチャールーム】
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フェイブルマンズ 公開中
『ジョーズ』、『E.T.』、『ジュラシック・パーク』といった大ヒット映画を作ってきたスティーブン・スピルバーグ監督が、自身の少年時代の体験を基に描くドラマです。
1950年代、サミー少年は幼い頃から映画の魅力にはまり、母から贈られた8ミリカメラで映画を撮ります。苦い現実と向き合いながら、彼は映画監督を目指し続けます。
家庭や学校でのつらい経験もきちんと描きつつ、周囲を巻き込んでの楽しい映画作り、夢を追い続けることの素晴らしさ、そして映画に対するスピルバーグの深い愛情が存分に描かれ、実に爽やかです。こんな少年時代なら、あんな映画の数々を撮る人間になるよね、と納得させられます。
痛みもあるけど夢に向かって歩き続けることは素晴らしい ! というスピルバーグのメッセージが心に響く秀作です。
(フリーライター 上妻祥浩)
[上映館]
- TOHOシネマズ熊本サクラマチ・はません・宇城・光の森