就学前に身に付けたい正しい座り方【子育てラボ】
目次
[VOL.502]知る・学ぶ
小学校に入学すると座る時間が長くなるため、子どもの姿勢が気になります。正しい座り方の基本について、上水前寺つつみ整形外科の理学療法士・甲斐信行さんに聞きました。
悪い姿勢のデメリットとは?
悪い姿勢は背骨の正常な骨格形成や発育に影響する恐れがあります。その結果、運動能力や筋力、心肺機能の低下なども起こりかねません。長期間放置すると痛みが生じ、関節の変形といった疾患が見られる小学生もいます。
家庭でできるチェックポイント
正しい座り方は、下の図の通りです。子どもが座っている姿をチェックして、気になる点を改善しましょう。子ども自身が理解できるよう、写真を撮って親子で見直すのもお勧めです。就学前の場合、家庭で正しく座る練習をして入学式を迎えると安心です。
正しい座り方
背骨は真っすぐ
背もたれは使わず背筋をピンと伸ばします。机で作業をする際は、背中を丸めず背骨を伸ばしたまま、お辞儀するように少し前に倒します。
直角を意識する
「顎と喉を結んだラインと、背骨のライン」「座った股関節部分」「膝」の3カ所が90度の角度になるよう意識します。
机の高さは曲げた肘が目安
理想の机の高さは、椅子に座った状態で肘を90度の角度に曲げ、肘下が机にピタッと付くくらいが目安です。
お尻の真上に頭
お尻の出っ張り部分で座り、お尻の真上に頭がくるように骨盤を立てましょう。
足が体重の40%を支える
体重の60%をお尻、40%を足で支えるのが正しい姿勢。足裏の全面が床につくよう踏み台などで工夫します。
チェックしよう!
□足裏が床に付いているか
□頭部が下がり過ぎていないか ※頭もしくは顎が前に出過ぎているとNG
□お尻のどこに椅子が触れているか
□背もたれに背中が付いていないか
□正面から見て左右対称か ※足組みや頬杖をしない姿勢が◎
教えてくれたのは
上水前寺つつみ整形外科 リハビリテーション科 科長 理学療法士
甲斐信行さん
休み時間ごとに立って体を動かすことも大事です!