雨の日の外遊び 楽しさ思い出す【つんどく よんどく】
どしゃぶり
文:おーなり由子 絵:はた こうしろう
梅雨です。毎日のように降る雨にへきえきしてしまいますが、今回は少しだけ雨が楽しくなる絵本をご紹介します。
「ぽつっ! ぽつっ! ぽつっ!」と降ってきた雨。男の子が傘を差して外に出ると「ばら ばら ばらっ」「ずだだだだだだ」。だんだん激しくなる雨を楽しむかのように、全身で雨と話をし、最後はどしゃぶりの中を雨と遊ぶ様子が描かれています。
何といっても、その素晴らしい絵に引き込まれます。雨の粒、勢い、水たまりが繊細に美しく描かれ、構図も相まって、本当にどしゃぶりの中にいる気持ちになります。男の子の表情がすてきで、雨が大好きなのが伝わってきます。そして、雨の声を思わせる文章には、読み聞かせが大変なほどのオノマトペが使われていて臨場感が増します。
子どもの頃は、雨の日に外で遊ぶのも面白かったなぁと思い出しました。災害になるほどの大雨はもちろん御免こうむりますが、この絵本のようにさっと上がってくれるならどしゃぶりも悪くないかなと思えてきます。
紹介するのは
金龍堂 まるぶん店
尾方 友紀さん
某メーカーのお気に入りのほうじ茶プリンが抹茶プリンに取って代わられました(汗)