悲しむ少女を子猫が支える 動物と人の絆を描く感動作【カルチャールーム】
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ルー、パリで生まれた猫 9/29(金)公開
パリを舞台に、少女が子猫との交流を通して成長していく姿をつづった映画です。
母やきょうだいとはぐれた子猫が、迷い込んだ家の屋根裏で、10歳の少女クレムと出会います。両親の不仲に心を痛める彼女は、猫をルーと名付けて飼い始めます。
どちらかというと猫の方に重点が置かれている構成。あどけない表情の子猫の姿が丁寧に撮られていて、見入ってしまいます。ちょっとした冒険シーンもあり、日本映画の『子猫物語』を連想させます。
「精神的にきつい時に心の支えになってくれる」という部分は、ペットを飼ったことがある人なら誰でも共感できるかも。ルーとクレムそれぞれのドラマが絶妙にシンクロし、「“2人”が共に成長していく」のが実感できます。爽やかな感動をもらえる、動物映画の新たな傑作です。
(フリーライター 上妻祥浩)
上映館
- 熊本ピカデリー