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名月の季節にふさわしい CMから流れてきた名曲【円盤で時間旅行124回 嶋田宣明】

イラスト・松田アツコ

今年の中秋の名月は9月29日。この時季になると聴こえてくるのが、月をたたえる歌の数々です。先日、某アイスクリームのCMから流れてきた曲に耳がくぎ付けになりました。どこか聞き覚えのある旋律ですが、違っていたのは日本語の歌詞で歌われていたことでした。不思議な感覚に曲名がなかなか思い出せず、どうしても曲の名前が出てきません。よくある「ああ、何だっけ?」と悶絶(もんぜつ)していると、漫画のように頭の上に電球が点灯し、ようやく曲名にたどりつきました。

それは19世紀のフランスの作曲家ドビュッシーの「月の光」。調べてみると歌ってるのは、ao(アオ)という17才のシンガー・ソングライター。年齢に驚いたのもありますが、一番耳に残ったのはその歌声です。もともと“声フェチ”な私。フワフワとした浮遊感のある、「とろける」と言う表現がピッタリの美声です。音源を手に入れたいとあちこち探したのですが、まだリリースされていないとのこと。最近、話題の曲は配信でダウンロードできたりするのですが、とうとう見つかりませんでした。

ということで、いつもはこのコラムで取り上げた曲を番組で紹介するのですが、オリジナルはCMで聴いていただくことにして、番組ではシンセサイザーのマエストロ・冨田勲の「月の光」をお届けします。しばし宇宙の旅をお楽しみください。

※今回紹介したレコードは9月19日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~21時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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