「テレビタミン」は私の宝物【村上美香のヒトコトつれづれ】
「とうとう終わってしまったね」とたくさんの方からお声かけいただきました。私も21年間キャスターを務めたKKTの夕方情報番組のことです。私が担当していた頃の「テレビタミン」から、番組名を「てれビタ」に変え合計27年間続きました。
最終日の3月28日、私は6年ぶりに本橋馨さんと一緒に出演をしました。懐かしのゲームコーナー「めくって!はいアンドろー」の進行は私の役目だったのですが、あんなに毎日やっていたのに、6年もたつと段取りをすっかり忘れ、カタコトの進行になってしまいました。それでも中継先の新市街に詰めかけた視聴者の皆さんが一緒に「はい、アンド、ろー!」の掛け声で大いに盛り上げ助けてくださいました。
27年前、「熊本県民のために、熊本にいる私たちが、情報をいち早く届けたい」と始まったテレビタミン。最終日、集まってくださった人々の笑顔を見ながら、番組の主役はやっぱり、視聴者の皆さんだったなと実感しました。熊本県にはたくさんの面白い人たちがいて、頑張っているお店があって。熊本で働く人たちのたゆまぬ努力があって、魅力があふれる所です。そんな現場の取材をさせてもらえなければ番組自体成立しません。そして、視聴者に見てもらえてこその番組です。
最終回はカメラに映らないディレクターやスタッフたちも泣いていました。番組終了は母校がなくなるようで寂しいですが、この番組での出会いや学びが、今私の宝物になっていることは確かです。