地獄で癒やされる。日帰り湯治・宿泊・食事…南阿蘇「地獄温泉 青風荘.」の魅力は無限大
熊本の温泉ソムリエ・第一号の「ぴちこ」が熊本県内の温泉宿にまつわる、歴史や人、風景、食など、訪ねた人にしか感じられない魅力を発信!
パワーアップした南阿蘇「青風荘.」からは親族が自分の力をそれぞれ発揮して、新しいモノを作り出す勢いを感じることができました。その思いやスキルがたっぷり現れている宿のしつらえやもてなし、食事などを詳しくご紹介します。
湯治(とうじ)を文化として残したい
南阿蘇「地獄温泉 青風荘.」には、200年以上前から湧き続ける「すずめの湯」をはじめとした温泉と、受け継がれてきた湯治文化という唯一無二の魅力があります。
「今は、『湯治』を『とうじ』と読めない人もいるほどです。ビジネスにはならないかもしれないけれど、文化として残していきたいと考えています。そのためにも、カフェはこの場所を知ってもらうきっかけになると考えています」と河津3兄弟の次男・謙二さん。
好きな場所で好きな時間に食や湯を楽しむ
コーヒーやサンドイッチ、焼き菓子を購入すると、レストラン「山竈処(yamakudo)」や湯治宿「曲水(きょくすい)舎」でいただくことができます。
温泉に入りたくなったら日帰り入浴へ。
「すずめの湯」と男女別の浴場「元の湯」か「たまごの湯」に何度でも入浴できる「日帰り湯治」プランを利用することができます。
「すずめの湯」の温泉は、足下から湧出しており、驚くことに、加水することなく適温で入浴できます。
それが200年以上も前から湧き続けている…これぞ奇跡!ぜひ、どっぷりと浸かってください。
「地獄温泉はライジングエナジー。この温泉につかると元気が湧き出てくるんです。よく考えたら、今の時代でも再建するのに苦労したのに、江戸時代に湯治場を造らせたんですからすごいことです!そんなに苦労してでも湯に入りたいというエネルギーがあるんです」。謙二さんがそう話すのにも納得。
1日入り放題の「プチ湯治」は、従来、長期間をかけて行われる湯治を気軽に体験できるもの。日々のストレスで疲労困憊(こんぱい)の心身に癒やしと力をくれるはずです。
宿泊して散策するのが通の楽しみ方
さらに、もっと癒やされたいという方には、もちろん宿泊がおすすめ。本館と離れ、湯治と自分のスタイルに合わせて選ぶことができます。
しかも、広い敷地には3つも温泉があるため、どこに行っても貸し切り状態で楽しめることが多く、さらに癒やされると評判です。
「当宿は、部屋に篭(こも)るというよりも、広い敷地内の散策を楽しんでいただきたい宿です。四季で変わる自然の色や空気を感じながら、湯めぐりをお楽しみください」(謙二さん)
季節と土地の恵みが込められた食事も宿泊者の特権
「青風荘.」の自慢はまだまだ。
宿泊者のみが楽しめる食事は、選べる夕食と、1時間半ほどかけてゆっくりいただく朝食があり、誠さんと進さんが腕によりをかけて作る料理が並びます。
季節と土地の恵みが込められた料理は、必ず味わっていただきたい、この宿の魅力です。
夕食は、地震前には「曲水庵」で提供されていた「囲炉裏コース」と、進さんが腕をふるう本格懐石料理「旬菜懐石コース」、そして、猪や鴨、鹿などの「季節の鍋コース」の3種類。
朝食は、炊き立てのかまどご飯をはじめ、囲炉裏で野菜などをあぶりながらいただき、食事の最後には、誠さんが炭火で焼き上げるフレンチトーストが提供されます。
泊まっても、日帰りでも、まずはカフェだけでも。「地獄温泉」は、まるで桃源郷のような場所に生まれ変わっていました。
泉質名:単純酸性硫黄温泉
源泉温度:41.3℃〜47.1℃
加水・加温なし、源泉かけ流し
泉質名:単純酸性温泉
源泉温度:66.9℃
加水・加温なし、源泉かけ流し
※「元の湯」「たまごの湯」は、2つの源泉(たまご源泉・元地獄)の混合湯になります。
地獄温泉 青風荘.
住所 | 阿蘇郡南阿蘇村河陽2327 |
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TEL | 0967-67-0005 |
Webサイト | http://jigoku-onsen.co.jp |
営業時間 | 10時〜17時(15時受付終了) |
休業日 | 火曜(祝日の場合は営業) |
駐車場 | 複数あり |
H_NNTO COFFEE
住所 | 阿蘇郡南阿蘇村河陽2327 |
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TEL | 070-4095-9555 |
Webサイト | https://www.instagram.com/h_nnto_coffee |
営業時間 | 10時〜17時 |
休業日 | 火曜(祝日の場合は営業) |
席 | 複数あり |
駐車場 | 複数あり |