マイペースな暮らしに気高さも【つんどく よんどく】
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るきさん
皆さんこの夏をいかがお過ごしだろう。私は信じられないほど疲れている。原因は主にこの殺意しか感じられない暑さの中で、引っ越しをしたためだ。なぜわざわざそんなタイミングで?とわれながら思うが、それは私がとんでもなくズサンでズボラだからだ。おまけにアホだ。しかもそう言って卑下しながら実際はそこまでとも思っていない、微妙なプライドを持ったタイプのアホだ。つらい。
こんな風に人間は疲れがたまってくると、つい後ろ向きになり、自己憐憫(れんびん)に浸ってしまう。それもあまりよろしくないので、少しでも気分をマシにすべく、この『るきさん』を手に取った。
30代独身女性の、東京でのマイペースな生活を描いた漫画だ。これがしみじみと、いい。舞台はバブル期だが今も古びない。おかしさが随所にありつつ、気高さを感じさせるその姿に憧れる。るきさんのように生きたいなと思える。思えるんだけど、とりあえずこの夏が終わるまでは無理だ。冬から頑張る。
紹介するのは
最近のオススメ映画は『密輸 1970』です。