新学期の憂うつな気持ちに寄り添う 乗り越える力を育む絵本【子育てラボ】
目次
[VOL.542]楽しむ
長い休み明けで、登園や登校をおっくうだと感じる子どもも少なくありません。子どもの憂うつな気持ちに、そっと寄り添ってくれる絵本を紹介します。
教えてくれたのは
番ねずみのヤカちゃん
家の人に気付かれないよう静かに暮らすお母さんネズミと子ネズミたち。4番目の子ネズミ・ヤカちゃんは、お母さんに「静かにしなさい」と言われても、つい大きな声が出てしまいます。でも、その大きな声のおかげで“番ねずみ”になれたのです。自分や周囲が短所と考えていたことが長所(武器)となることを教えてくれます。
こすずめのぼうけん
初めて空を飛んだ子スズメは、途中で羽が痛くなってしまいました。カラスやフクロウなど、他の鳥に「巣で休ませてもらえないか」とお願いするものの「仲間じゃないから」と断られる子スズメ。そんな時に、お母さんスズメがやってきて・・・。初めてのことに挑戦し落ち込んでも、帰る場所があることに安心できる絵本です。
おやすみ、ぼく
「おやすみ、ぼくの あしさん きょうも うーんと はしったね」。おなかやおしり、耳など体のあちこちをなでながら「今日もありがとう」「明日もよろしくね」と思いを込めて読むことで、体も心もほぐれていきます。子どもはもちろん、大人にもおすすめの一冊。たまには、自分で自分をほめてみませんか。
ラチとらいおん
世界で一番弱虫な男の子・ラチのところに小さなライオンがやってきました。ラチは「このライオンがそばにいてくれれば強くなれる ! 」と、いろいろなことができるように。すっかり自信が付いたころ、ふと気が付くとライオンの姿はありません。人は何かのきっかけや少しの勇気で成長できることを伝えてくれますよ。