家庭でできるマネー教育シリーズ〈前編〉幼児期から教えたいお金のこと
[VOL.548]知る・学ぶ
キャッシュレス決済が一般的になった昨今、「子どもにお金の価値をどう教えればいいの?」というパパ・ママもいるのでは。幼児期から始めるマネー教育についてファイナンシャルプランナーの広瀬美貴子さんに聞きました。
教えてくれたのは
幼児期の「マネー教育」の目的は?
子どもにお金や働くことの価値を教えることで、感謝の気持ちと自立心を育み、人間形成の土台をつくることが目的です。幼児期から小学校低学年までの間は、お金とは何なのか、自分の生活とお金の関係性やお金の扱い方を学べる機会をつくりましょう。
何から始めたらいい?
3~4歳からお買い物ごっこをしたり、お金にまつわる絵本を読み聞かせしたり、遊びの中でお金に触れることから始めてみましょう。お金で物を買えることを理解できるようになったら、成長や理解力に応じて右記の項目に挑戦してみて。
『パンやのくまさん』『ゆうびんやのくまさん』など全6作の「くまさん」シリーズ。働き者のくまさんを通して、働く意味や喜び、お金を稼ぐことなど、お金の概念について学べます。対象は3歳から。
家庭でできるマネー教育3ステップ
子どもと買い物に出かけたら、子どもの金銭感覚を養うことを意識してみましょう。「同じ豆腐でもこっちの方が安いね」「今日はカレーだから、ニンジンやタマネギが必要だね」といった会話を通じ、子どもは欲しい物と必要な物、買える物は違うということを学ぶことができます。
子どもに物の対価の認識ができたら、お小遣い制度を導入しましょう。ポイントはお小遣いで購入するものを決めて金額を設定し、その中で子どもが自由に使えるようにすること。まずは週単位で始め、週ごとに親子で振り返ることで、次第に自分で考え選択する力が身に付きます。
数字が書けるようになったら、お小遣い帳にチャレンジしましょう。子どもの成長を見ながら、任せる範囲を広げていきます。失敗は学びになるので、口出しは厳禁! お小遣い帳をつけて見える化し、親子で振り返ることが大切です。
投稿募集
祖父母の孫育てで起こったトラブルと、それをどう解決したのか教えてください。11/22(金)締め切り。
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