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いけにえになるのは誰? 驚きの結末【つんどく よんどく】

方舟 夕木春央著 913円 文庫版 講談社
方舟
夕木春央著
913円 文庫版 講談社

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方舟

誰かに本をオススメする時、私には二通りの動機付けがある。「売れているから」と「個人的に好きだから」。本書は間違いなく後者。今年読んだミステリーのナンバーワンである。

「方舟」と呼ばれる古い地下建築物を訪れた9人の男女に突如訪れる絶望。地震が発生し、ただ一つの扉が岩でふさがれた。さらに地盤の異変で水が流入。このままでは水没する。

そんな矢先、9人のうちの1人が殺された。誰か1人を犠牲にすれば「方舟」から脱出できるのならば、いけにえにはその殺人犯がなるべきだ。と、犯人以外の全員が思った。タイムリミットまでの1週間で、殺人犯を見つけ出せるのか…。

結末は驚きというより放心という表現がふさわしい。私の脳に浮かんだ言葉は、「じゃあどうすれば良かったのか?」。すぐには答えが出なかった。

正しいとは? 罪とは?自分だったらどうするか、多くの人に考えてほしい。

今回の担当は

金龍堂 まるぶん店 荒川 俊介さん
金龍堂 まるぶん店 荒川 俊介さん

起業リアリティショー「Nontitle」にハマっています。どんでん返しがたまらない !

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

方舟 夕木春央著 913円 文庫版 講談社

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