石橋をたたきすぎると渡れなくなる【荒木直美の婚活コラム「婚喝百景」72】
婚活では石橋をたたきすぎると渡れなくなる
婚活イベントではプログラムの最後に気になる異性の番号を書くアプローチタイムがあります。この時、投票カードに誰の番号も記入せず白紙で出す女性がいます。
もちろん、無理やり書かせるなんてことはしませんし、白紙で出すことはルール違反ではありません。この場合、誰のことも選んでいないのでマッチングもしないわけですが、それは本人の意思であり、婚活においても問題はありません。
ただ、このシステムは誰が誰に書いたか公開することはないし、面と向かって告白しなくても、イベント運営事務局が水面下で集計してくれるわけです。
つまり“告白省略“できる便利なシステムを使わないのはもったいないと思うわけです。もちろん少ししか話せなかった相手だとしたら、決め手が見つからなくて踏み出せないのはわかります。
しかし、その日さよならしたら二度と会えないかもしれないのです。石橋を叩き過ぎて橋が割れ、渡れなくなる場合だってあります。「じゃあ気軽に書いていいの?それは相手に対して悪い気がする…」という人もいますが、相手だって同じく気軽に書いているのです(笑)。
私の婚活イベントでは、「マッチング=まだお友達」というスタンスを徹底しています。投票するためのハードルを低くし、マッチングしたらカフェでコーヒーを飲むくらいのコンパクトデート(約1時間)に進んでもらいます。そうすることでアプローチカードに記入しやすくなるわけです。
お友達という設定なのに、考えすぎて手前で躊躇し過ぎると目的地(結婚)にはなかなかたどり着けません。マッチングした後のデートで新たな魅力を発見したり、意外な共通点で盛り上がることがあります。婚活イベントは「婚活の玄関先」なので、そこから一歩踏み出し、二人っきりで会ってみることが重要です。
慎重になり過ぎて、「逃した魚は大きかった」ということにならないよう、「相手の伸びしろ」や「魅力の引き出しが見つかるかもしれないとう考えも持っておきましょう。
「決めつけ」や「断定」を少し緩めることでベストパートナーにたどり着く確率は上がります。以前、イベントに参加した女性が、開始10分で「今日は私にとっていい人がいません」と言ってきました。玄関先で簡単にバイバイするのは自由ですが、それではいつまでたっても本当の婚活にはならないかもしれませんのでご注意あれ。
千里の道も一歩から!! 話しやすければ踏み出す