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【青木由香の台湾吃吃メモ11】端午節の粽(ちまき)、北派?南派?

「吃吃(チーチー)」とは、台湾の人がよく口にする「ほら、遠慮せず食べて!」的な言葉。食べることが大好きな青木由香さんがつづる、いつかの台湾旅に役立つかもしれない「食」にまつわる連載です。

青木由香

青木由香さん

神奈川県生まれ台湾在住。執筆や取材・旅行のコーディネートを通して大好きな台湾を紹介。雑貨店「你好我好(ニーハオウォーハオ)」(台北市)店主。

目次

端午の節句といえば台湾でも粽

台湾の伝統行事は、何かと食べ物を送り合います。

旧暦の5月5日は、粽(ちまき)の飛び交う端午節

今年は5月31日に当たり、有名レストランの粽がコンビニでも予約ができるなど、粽商戦で盛り上がります。

台湾南部のちまき店
台湾の南部、嘉義の路上で見かけた粽屋さん

料理好きなおばあちゃんたちも身内知人に配る粽の準備に熱が入り、市場で粽を扱う店は包み手を増員して大規模化。

笹の葉に具材を詰めている
笹の葉にお米、具材を詰めるのは目分量

竹の皮にもち米を入れ、そこに豚の角煮、アヒルの塩漬け卵黄、干しエビ、干しシイタケ、塩ゆでピーナッツや栗などを詰めてスピーディーに包む姿に目を奪われます。

豚の角煮
山盛りになった豚の角煮
ボウルに入ったもち米
南部粽なのでもち米は炒めず水を吸水しただけ

「北部粽と南部粽、どっちが好きか」問題

北部粽と南部粽を並べて売っている
地方出身者も多い台北では、両方売る店も。
一つ75元(約350円)

そしてこの時期、私たち外国人に問われるのが「北部粽と南部粽、どっちが好きか?」問題です。

台湾は九州と同じくらいの大きさの島ですが、北と南で粽の作り方が違います。

ちまきを大鍋でゆでている
鈴なりの粽を湯の沸いた大きな鍋にそのままドボン

もち米や具材を炒めたものを包んで蒸す北部粽に対し、材料全部を竹の皮に包んで、そのままドボンとゆでる南部粽。

完成したちまきの中身
予想以上に大きい具材がゴロゴロ入っている

後者はゆでるので粒がくっついてお餅のようになります。

おいしいのに当たればどっちもおいしい。

台湾人の地元愛の強さを理解している私は、北部の人には北部粽、南部の人には南部粽が好きと答えることにしています。

台湾で粽を買うならここがオススメ

南門市場

南門市場

台湾中のおいしいものが集まっている南門市場なら一年中、北部粽や南部粽が買えます。

住所台北市中正區羅斯福路一段8號
TEL02-2321-8069
営業時間7:00~19:00(火曜~日曜)
休業日月曜

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この記事を書いた人

神奈川県生まれ台湾在住。執筆や取材・旅行のコーディネートを通して大好きな台湾を紹介。雑貨店「你好我好(ニーハオウォーハオ)」(台北市)店主。

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