歩くだけではない、競歩の奥深さ 金メダル獲得と競技の普及をめざす【すてきびと】

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陸上競歩選手
甲斐 奨史さん


1988年、熊本市生まれ。高校から陸上を始め、専門は1500m。大学から競歩に転向。国体や日本選手権にも出場し、熊本県記録も度々更新。肥後銀行に就職後も競技を続け、世界マスターズ陸上2024で銅メダルを獲得。山都町在住。
競歩は誰もが日常的に行う「歩く」動きが競技になっている珍しい種目です。甲斐さんは高校から陸上を始め、膝の故障をきっかけに大学から競歩に転向しました。競歩は決められた距離を歩く速さを競う一方で、「走ってはいけない」という制約があります。「一見シンプルな動作の繰り返しに見えますが、体の使い方・動かし方で速さが全く違ってくる奥深さが魅力」と甲斐さんは語ります。
「世界マスターズ陸上2024」で銅メダルを獲得するなど活躍を続ける一方で普及活動にも力を入れています。熊本の競技人口を少しでも増やすため、高校で指導するほか、熊本城マラソンに出場してサブ3.5で“完歩”し、競技をアピールしています。
現在の目標は、来年開催される世界マスターズ陸上での金メダル獲得です。また、競歩で得た正しい歩き方の知識を生かして、ウオーキングスクールも開校。歩く魅力を伝えながら、「自分自身も長く競技者として競歩を続けていきたい」と張り切っています。


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