梅雨時期の不調「梅雨だる」解消法は?セルフケア方法3選

じめじめと蒸し暑い梅雨は、気圧や温度、湿度の変化から「梅雨だる」などといわれる心身の不調を感じやすくなります。
梅雨時期に自宅でできる手軽なセルフケア「①香りを取り入れる」「②軽い運動をする」「③食事に気を付ける」の3つを嗅覚反応分析士・ヨガ講師・料理研究家の3人の専門家に聞きました。
気分が落ち込んだり、なんとなく体の疲れが取れないときなどにトライしてみて。
また、梅雨時期に起きる不調の原因と改善方法についても内科医に詳しく教えてもらいました。
①香り:心地よい香りを取り入れてリフレッシュ


直感的に「好き」な香りで心身のバランスを整えて
嗅覚は、五感の中でも先入観や外からの情報に惑わされない“正直な感覚”といわれています。香りは嗅覚を通じて脳にダイレクトに伝わることから、リラックスしたりストレスを緩和したりする作用があると広く知られています。特に自律神経のバランスが崩れやすい梅雨の時期は、一般的にレモンやグレープフルーツなどのかんきつ系の香りに包まれると、心地よく過ごすことができます。
ただ、かんきつ系の香りにこだわるのではなく、「その時の自分の状態に合う香り」に包まれることが心身のバランスを整える上でとても重要。心や体の状態は香りの嗜好(しこう)に表れます。自身が置かれている環境や心身の変化を受け、好きだった香りが苦手になったり、逆に苦手だった香りを好むようになったりするなど、求める香りは常に変わります。直感的に「好き」と感じる香りを暮らしに取り入れましょう。
室内でアロマディフューザーを使うほか、ボディーオイルなどを肌に塗るのもおすすめです。またスティックタイプの容器に入れて香りを携帯しておくと、外出時でも手軽にリフレッシュできます。自分の「好き」という感覚を信じて、心地よい香りに包まれて梅雨を過ごしましょう。
教えてくれたのは






香りを暮らしに取り入れて、リフレッシュしましょう


Ayame Organic
住所 | 熊本市西区河内町岳1670‐7 |
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TEL | 096-274-8124 |
Webサイト | https://ayameorganic.com |
営業時間 | 10時~17時 |
休業日 | 日・月曜(完全予約制・HPからオンライン予約可能) |
②運動:ゆるめて整える 呼吸法&簡単ヨガ
呼吸に意識を集中 自分のリズムを整える
梅雨時期は、呼吸に意識を集中しながら体を動かすと心身の不調が改善されます。
基本の呼吸法「調気法」と、この時期の悩みに特におすすめのヨガのポーズ2つ「猫の背伸びのポーズ」「めぐりを整えるポーズ」の方法をお伝えします。就寝前にぜひ試してみてください。
教えてくれたのは


自律神経を整える 基本の呼吸法「調気法」




猫の背伸びのポーズ
「猫の背伸びのポーズ」は、背中をそらせて胸を開くことで呼吸が深まり、自律神経が整うだけでなく気持ちも明るくなります。気分転換、肩こり解消などにおすすめ。


めぐりを整えるポーズ
「めぐりを整えるポーズ」は、脚を上げてむくみを軽減し、下半身の血液やリンパの流れを促します。ポーズと共に腹式呼吸を行うことで滞った気の循環を促進し、自律神経を整えます。


テンスタイルヨガスタジオ
住所 | 熊本市中央区水道町12-5 本田ビル2・3F |
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TEL | 096-352-8001 |
Webサイト | https://www.yoga-tenstyle.com/ |
営業時間 | 10時~20時 |
休業日 | 月曜 |
③食事:気を補って流す 梅雨を乗り切る薬膳レシピ
梅雨の時期は「脾(ひ)」を整える食事を


梅雨時期は消化器系全般に関わる「脾」の働きが活発になる一方で、「湿邪」(湿気)が「脾」の働きを鈍くすることから消化機能が低下しやすくなります。「脾」を整えて健康な心身の土台をつくり、体内に滞った余分な水分を流して気を循環させましょう。
“食べる漢方薬”といわれる薬膳料理は、身近な食材で作ることができます。今回紹介するレシピは、胃腸を温めながら気を補い、余分な水分を取り除く薬膳です。鶏肉は体を温めて気を補い、ラッキョウは気の流れを良くする食材です。アスパラガスは余分な水分を体から排出し、パプリカはおなかの冷えによる不調を改善。酸味やとろみを付けることで食欲を増進させます。旬の食材を使って彩りや食感などを工夫し、体をいたわり、梅雨を乗り切りましょう。
教えてくれたのは


楽草庵
@rakusouan |
梅雨におすすめ「鶏肉とラッキョウの甘酢炒め」




内科医の先生に聞く「梅雨だる」はなぜ起きるの?
気圧の変化が自律神経の乱れの原因
梅雨は、心身のバランスを崩しやすい時期です。倦怠(けんたい)感が現れるほか、持病が悪化することもあります。気分が落ち込んだり、イライラしたりするなど精神面の不調も起こりやすくなり、その症状から「梅雨だる」とも呼ばれます。
気圧の変化により自律神経が乱れることが原因の一つで、頭痛、目まい、食欲不振、消化不良などさまざまな症状が出ることがあります。また、高い温度・湿度に体がまだ順応できず、汗をうまくかけないことで水分代謝が悪くなることも不調の原因になります。
規則正しい生活を心がけて
不調の改善には、「睡眠時間を十分に確保する」「決まった時間に栄養バランスの良い食事を取る」など規則正しい生活を心掛けましょう。朝日を浴びることもおすすめです。日光を浴びると“幸せホルモン”といわれるセロトニンが分泌されて自律神経が整えられ、不安やストレスを和らげます。
一方で、不調の原因に別の病気が隠れていることもあるので、メディカルチェックを受けることも大切です。問題がない場合は、体を動かしたり、アロマを楽しんだり、バランスの良い食事をしたりするなど、自律神経を整え、体をいたわるようなセルフケアを見つけて過ごしましょう。
教えてくれたのは


夏、薄着の季節に間に合わせたい!ストレッチなどを紹介





