住まいについて知識を深める「住教育」若い世代が将来を考える一助に【すてきびと】

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建築士
古市 伸一郎さん


1970年、菊池市生まれ。高校卒業後、専門学校に進んで建築を学び、設計事務所勤務を経て2000年に独立。住宅設計のほか、古民家再生の取り組みや耐震診断士として、既存建物の診断なども手掛ける。釣り、アウトドア、ラジコンなど趣味も多彩。熊本市在住
食に関する知識や選択力を身に付ける「食育」、職業観や働く力を育てる「職育」など、近年、さまざまなジャンルで“知る”ことの大切さが訴えられています。古市さんは、群馬県のコミュニティーラジオ局「FM桐生」で「住教育」をテーマとした番組で家づくりに関する情報を発信しています。
「住教育」とは、暮らしを学ぶことを通じて、自分の人生を自分で選び取る力を育てること。「家づくり」は、多くの人にとって一生に一度の買い物です。しかし、土地探しや間取り、デザイン、予算など条件面を先に考えてしまったり、施主と設計者のイメージにズレが生じてしまったりとトラブルになることも…。「住教育を通じて自分がどう暮らしたいかを問い直し、未来図を描いてほしい」と強調します。イメージをしっかり持つことで「暮らしを自分で選ぶ」視点が育まれていき、設計者との対話もスムーズに進むといいます。
一方で、「住環境を考えることは生き方を考えることに通じる」と中学・高校への出前授業などにも意欲を見せます。「若い人にも住教育を知ってもらい、将来の暮らしをイメージしてほしい」


Information
「住教育ラジオ」はYouTube、Podcastでも聞くことができます(毎週月曜6時公開)。「住教育ラジオ」で検索を