いよいよ受験本番の中学3年生が心掛けたい3つのポイント

高校入試が近付いてきました。中学3年生の皆さんは、日々緊張感を持って勉強に励んでいることでしょう。本番までの残された期間でどう受験に取り組めば良いのか、ポイントを3つに絞って紹介します。
残り期間を有効に活用 目標に向かって努力を
中学3年生にとって秋は、志望校を決める大切な時期です。大半の中学校では12月に三者面談が実施され、そこで志望校について話し合われます。
熊本県の高校入試は、冬休みを挟んで1月に私立の特待や専願入試、2月に公立前期選抜入試や私立一般入試、3月に公立後期入試が行われます。高校受験に向けては、これからがスパートをかける時期。残り数カ月の大切な時間を有効に使って、高校受験を乗り越えてほしいと思います。


[POINT 1]現時点では「行ける高校」よりも「行きたい高校」を目指すべし
今の時点で「志望校が決められない」「今の学力で合格するか不安」と迷っている人もいるのでは。心の揺れは「自信のなさ」の表れ。長い人生の中で勉強を頑張って乗り越える経験は、きっと将来の糧になるはず。塾関係者も「行ける高校ではなく、行きたい高校を目指すことが大切」と口をそろえます。志望校の変更は、出願直前でも大丈夫。現時点では第一志望に向けて努力しましょう。


[POINT 2]優先順位を付け 勉強に取り組むべし
高校の一般入試は基本的に5教科の総合点が重要な合否判断基準となります。つまり教科をまんべんなく勉強することが求められるわけです。ところが、得意教科には一生懸命に取り組む一方で、苦手教科には手を付けたがらない人が多いそう。苦手な教科を年内に総ざらいするのも一つの方法です。「自学の最初に苦手科目を30分勉強する」といった毎日のルーティンをつくると良いでしょう。


[POINT 3]入試のリハを兼ねて 過去問に挑戦すべし
私立の入試問題は学校ごとに傾向や特色があるため、過去問(過去の試験問題)を解くことが大切です。全く同じ問題が出ることはありませんが、構成や難易度を把握することができます。入試のリハーサルとして本番同様の時間で解くことも大切。過去問は販売されたり、高校から配布されたりしています。入手方法が分からない場合は先生に相談しましょう。


2026年度高校入試までの主なスケジュール
(3学期制の中学校を想定)
2025年
11月
- 期末試験(後期中間テスト)
 
12月
- 三者面談
 
志望校について話し合い
冬休み
2026年
1月
- 私立特待・専願・推薦入試
 
2月
- 公立前期(特色)選抜入試 2月2日
 - 学年末試験(後期期末テスト)
 - 公立前期選抜結果通知 2月9日
 - 私立一般入試
 
3月
- 公立後期(一般)選抜入試 3月4・5日
 - 公立後期合格発表 3月12日
 
※期末・学年末試験および三者面談の実施時期は学校により異なります。スケジュールは変更になる場合があります


Q&A
- テストの時間配分が苦手です。コツは?
テストの時に、最後の問題にたどり着く前に時間切れになってしまうことがよくあります。時間配分のコツがあったら教えてください。 - 
テストはさまざまな難易度の問題が混在しています。まずは分かる問題を優先して解くようにしましょう。県内の公立高入試は難易度が高く、資料も多い傾向があり、初見で読みこなすのは難しいです。過去問をこなして問題の構成パターンをつかんでおくと、本番で解く優先順位を決める際に役立ちます。


早稲田スクール 帯山校校長 藤本 良さん  - スマホを見てしまい、勉強に集中できません
自宅で勉強している時、スマートフォン(スマホ)が気になって仕方ありません。ついついスマホを眺めてしまいます。見なくて済む方法を教えてください。 - 
スマホが手元にある間は、見ないようにするのは基本的に無理です。スマホを使うのは構わないので、必ず使用時間を決めるようにしましょう。時間を設定しておかないと、なし崩し的に増えてしまうもの。「スマホを親に預ける」「リビングで勉強する」など家庭でルールを設けましょう。


熊本ゼミナール 教務部 ブロック長 田中昭文さん  

	





				












