塾選びは?将来何になりたい?中学1年生・2年生の過ごし方

[中学1年生の過ごし方]学校生活を大切に
中学入学後、授業や学校生活に戸惑ったり、部活を頑張り過ぎたりして、勉強に集中できない中学1年生も多いのでは。受験に向けては、実は1年の時から日頃の学校生活に一生懸命取り組むことが重要です。


「積み重ね型」科目 遅れないよう復習を
中学1年生は学校生活に体が付いていかず、ついつい勉強を後回しにしがち。まずは学習習慣を身に付けることを目標にしましょう。そのためには、家庭内で勉強時間を決めることが必要です。
特に数学や英語といった「積み重ね型」の科目は、いったん遅れると取り戻すのに時間が掛かります。1年の後半から授業内容が難しくなるため、2学期から学力に差が生じてきます。家庭での自学では、予習ではなく、復習をメインに取り組むことをおすすめします。
3年間が評価される 公立後期選抜
中学1年生の中には、高校受験はまだまだ先の話だと思っている人が少なくないのでは。公立の「後期(一般)選抜」では5教科の学力検査だけでなく、音楽や美術、保健体育、技術家庭を含めた中学校生活3年間を評価した「調査書の評定(内申点)」も合否判定に採用されています。内申点は、定期テストの点数だけでなく、授業中の取り組みや提出物も加味されます。
高校受験を念頭に考えると、中学1年生のうちから定期テストを頑張るのはもちろん、「授業には主体的に参加する」「宿題やレポートは期日以内に提出する」といった積極的な学習態度も大切です。


[CHECK]「分からない」を残さない
1年生のうちから苦手教科をつくってしまうと後が大変。分からないところを残さないよう毎日の復習を心がけよう
[CHECK]日頃の学習態度を大切に
高校受験対策の一つとして、内申点を上げることはとても重要。授業や学校生活には真面目に取り組もう


[中学2年生の過ごし方]「将来の目標」探そう
中学2年生は中学生活に慣れてくる一方、1年時のような緊張感が保てず、勉強がおろそかになる生徒が少なくありません。勉強へのモチベーションを高めるには「将来何になりたいか」を考え、目標を立て始めることが大切です。


体験や見学を通し 視野を広げて
中学2年生は、3年間の中で学校生活が最も充実している学年と言われています。一方で、高校受験まではまだまだ時間があると感じて勉強に身が入らない生徒も少なくないようです。
塾関係者は「勉強の意欲を高めるには、将来の夢や目標を見つけることが近道。将来の夢=頑張る源です」とアドバイスします。逆に将来の目標が見つけられない場合、「高校選びや受験勉強につなげるのは難しい」とも指摘します。
中2の時点で明確な目標がない生徒は、職業体験や見学の機会を増やして視野を広げるのも良い方法です。最近はインターネットでさまざまな情報にアクセスできるようになりました。将来のなりたい自分を想像しながら、併せて高校の情報も集めてみましょう。
スケジュールを知り 受験勉強を始めよう
夢や目標がある生徒にとっては、中2という学年はより具体的に進学を意識したり、考えたりする時期。自分の学力や志望校のレベルを把握し、スケジュールを逆算して勉強や受験対策に取り組むことが大切です。
中2は、目標を持って勉強できるかどうかのターニングポイント。できることなら早めに”なりたい職業””進みたい分野”をイメージしたいものです。家庭でも一度、将来についてじっくり話し合ってみましょう。


[CHECK]職業研究の機会増やす
ネットで情報を仕入れることもできるが、経験に勝るものはない。体験や経験を重ねて職業選択に生かそう
[CHECK]早めの取り掛かりが◎
将来の目標や方向性が決まれば、勉強意欲が高まるだけでなく、高校受験への対策も立てやすくなる


Q&A
- 自分に合った塾の選び方は?
塾に通うことを考えています。集団授業や個別指導、自立学習など、学習スタイルがいろいろあると聞いています。自分に合った塾を選ぶにはどうしたら良いでしょう。 - 
塾を選ぶ際には、「自分が一生懸命になれる環境なのか」を基準にすると良いです。塾ごとに授業スタイルや規模、雰囲気は異なります。集団授業が良い刺激になる場合もあれば、プレッシャーになってしまう生徒もいるなど、感じ方は人それぞれ。まずは体験授業を受けてみることをお勧めします。


英進館 熊本本館 教室長 木原隆聖さん  - 高校の情報の入手方法を教えて
志望校がまだ決まっていません。いろんな高校があり、正直迷っています。学科や校風、行事、卒業後の進路など各学校のいろいろな情報を知りたいのですが、どんな方法がありますか。 - 
まずは興味がある学校のホームページにアクセスしてみると良いでしょう。最近は授業や行事、イベントの様子を詳しく紹介している学校がほとんど。その中で「もっと詳しく知りたい」と思ったら、その高校に通っている先輩の”生の声”を聞くのも◎。中3になったら、オープンスクールに参加して学校の雰囲気を確かめましょう。


熊本ゼミナール 運営部 部次長 池永頼世さん  

	





				













