旅先で「自分と対話する時間」満喫

先月から再燃した一人旅。今回の目的地は「呼ばれないと行けない島」という屋久島です。その理由の一つはとても天気が不安定で、突然の豪雨で飛行機や船が欠航することが多いためです。島に着いたら「呼ばれた人」と言われるそう。
今回は2泊3日という短い滞在期間。映画「もののけ姫」の舞台となった苔(こけ)むす森までのトレッキングや念願だったウミガメと泳ぐ体験を楽しみました。
とりわけ思い出深かったのは、ホテルの送迎バス運転手の健太郎さんとの出会いです。元銀行員で、「屋久島移住」という夢を64歳でかなえた方。空港からホテルまでの送迎の間、私が初めての屋久島一人旅であること、レンタカーを借り損ねて、最終日は特に予定がないという話をしたら、「あら、その日は休みだから、滝とか林道とか案内しますよ ! 」と、ご自分の軽自動車で島を案内してくださったのです。
あちこちに咲いている白い花「センダン草」は、遠くから見たらきれいだけどとがった種がチクチク刺さって痛いこと、屋久島は標高0mから1936m(宮之浦岳)まであり、日本のほぼ全部の気候が凝縮されていることなどを教えてくださいました。ガジュマルはぶら下がっている気根が伸びて地面に根をはり、その気根が新しい幹の役割を果たし、少しずつ移動するように見えるから「歩く木」と言われているそうです。
その土地を知るには、地元で暮らす方の話が一番。健太郎さんのおかげで屋久島が身近な存在となりました。





















