ミカンの花の香りが原点 規格外の果物でアロマ商品を開発【すてきびと】

目次
アロマセラピスト
宮川 瑞代さん


宇城市(宇土郡三角町)生まれ。東京のデザイン専門学校を卒業後、都内でイラストレーターとして活動。母親の体調不良を機にメディカルアロマの資格を取得した後、宇城市へUターン。2019年から3年間、同市地域おこし協力隊員として活動、「UKI AROMA」を設立。日本アロマコーディネーター協会認定インストラクター。同市在住。
規格外として廃棄されたり、摘果されたりする宇城市産のかんきつ類などを活用したアロマ商品を製造・販売しています。
東京で働いていた宮川さんはゴールデンウイークに帰省した時、開花時期を迎えていたミカンの花の香りが実家周辺に立ち込めているのに驚きました。「宇城市にはかんきつ類や草、土など自然の香りがあふれている」と感じ、この香りを形にできないかと考えるようになりました。転機は2019年に宇城市地域おこし協力隊に就任したこと。地域の魅力を発信する中でアロマセラピストの資格を生かし、かんきつ類を使った精油作りを始めました。
10月から3月にかけて旬を迎えるかんきつの皮を一つ一つ手作業でむき、フードプロセッサーで細かくしてから水蒸気蒸留法で精油を抽出。「一日に皮をむくのは50個が限界。レモン50個からとれる精油は、たった30mLほどなんですよ」と笑います。レモン、ハッサク、バンカンなど種類によって精油の香りはさまざま。「地元の自然に息づく香りの豊かさを、暮らしの中で楽しんでもらえたらうれしいです」


Information
「UKI AROMA」の商品は、不知火美術館・図書館内のショップで購入できます。情報は、インスタグラム(@ukiaroma)から





















