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台湾夜市のディープな歩き方|台北の夜市おすすめの絶品グルメと利用方法【台湾ってこんなトコVol.21】

台湾をはじめ12カ国・地域から現地発のアジア経済ニュースを日本語で配信しているニュースメディア「NNA」。この連載では、NNA台湾の記者が台湾の暮らしや文化、習慣など、現地ならではの情報をお届けします。
(隔月更新)

この記事を書いたのは

NNA台湾記者・山田愛実

アジアの経済情報を配信するNNAの台湾編集部員。台湾の屋台グルメが好きで、週末は市場や夜市によく出かけています。特に好きなのは豆腐を発酵させて作る「臭豆腐」。独特なにおいがしますが、意外と食べやすいので台湾に来たらぜひチャレンジしてみてください。

目次

台湾人の夜市の利用法から注意点まで

台湾旅行の定番となっている夜市

台湾旅行で訪れる人が多いことから観光のイメージを持つ人が多いかも知れませんが、台湾は外食文化が根強いことから、夜市は市民の生活の一部にもなっています。

そこで今回は、台湾人の夜市の使い方に加え、台北の各夜市のおすすめや初心者向けの注意点までを紹介。台湾の夜市について知ることで、台湾人の暮らしをより身近に感じてみてください。

※中国語のカタカナ表記は便宜上のもので、なるべく台湾の読み方に寄せていますが実際の発音とはずれがあります

インバウンド人気ナンバーワンの饒河街(ラオフージエ)夜市(NNA撮影)
インバウンド人気ナンバーワンの饒河街(ラオフージエ)夜市(NNA撮影)

台湾の外食文化

台湾は共働きの人が多いなどの理由から外食文化が根強く、1週間に5回以上外食を利用する人が7割に上るとされています。手頃な価格の飲食店が充実していることもあり、私自身も夜市やセルフサービスの食堂「自助餐」をよく利用しています。周りの台湾人たちの中には一日3食全部外食という人も珍しくありません

台湾人カップルのシャオユーさんとシンシンさんも共働きで忙しい日々を送っており、毎日ほぼ外食だといいます。2人が暮らす台北市内の自宅にはキッチンがないため、たまにガスコンロや電気釜を使って自炊をする以外は、夜市や自助餐などを活用するそうです。このうち夜市は一週間に2~3回利用するとか。

シャオユーさん(手前)とシンシンさん(NNA撮影)
シャオユーさん(手前)とシンシンさん(NNA撮影)

2人のある日の夜市での夕食に同行させてもらいました。

訪れたのは台北中心部の2人の自宅から歩いて約20分、台北MRT淡水線の双連駅からは徒歩約10分の寧夏(ニンシャー)夜市。まずは屋台の生搾りのフルーツジュースを購入し、飲み物を確保。その後、行列のできるタロイモ団子の屋台がいつもよりすいているのを発見し、すぐさま購入。タロイモ団子を食べ終えたところで通りに面したギョーザ専門店に入り、焼きギョーザと酸辣湯(スワンラータン)、青菜の炒め物を食べて終了、といった流れでした。1時間ほどで終了し、かかった金額は2人で約250台湾元(約1,300円)。

2人は毎回、混み具合などを見ながらその日の気分で食べるものを選ぶとのことですが、仕事帰りで疲れていてもさっと食べられるし、いろんな選択肢があるから飽きないそうです。

中山エリアにほど近く、アクセスに便利な寧夏夜市(NNA撮影)
中山エリアにほど近く、アクセスに便利な寧夏夜市(NNA撮影)

華西街夜市でディープ台湾ナイト

夜市について詳しく知るために、華西街(ファーシージエ)夜市の関係者の方に話を聞きに行ってきました。

華西街夜市は台北市万華区の観光スポット、龍山寺の西方に南北に伸びる華西街に位置します。南端は台北MRT板南線の龍山寺駅から徒歩約7分。台北の昔ながらのローカル色あふれるディープな雰囲気に、龍山寺の観光ついでに訪れることができる気軽さが魅力です。

中山エリアにほど近く、アクセスに便利な寧夏夜市(NNA撮影)
中山エリアにほど近く、アクセスに便利な寧夏夜市(NNA撮影)

台湾・台北市の華西街商圏の事業者でつくる「台北市華西街商圏区協会」の理事長、鄭育青さんによると、華西街夜市は1987年に国際的な観光地とすることを目標に掲げオープン。外国人観光客を呼び込むため、当時はヘビを使ったパフォーマンスなどの珍しい店が数多く立ち並んでいました。ヘビのパフォーマンスが禁止された後はマッサージ店などに変わったそう。現在は台湾グルメの名店が集まるスポットになっています。

華西街夜市にはヘビ料理の店もあります(NNA撮影)
華西街夜市にはヘビ料理の店もあります(NNA撮影)
アーケード式の通りは東京・阿佐ヶ谷の商店街を参考にしたそうです(NNA撮影)
アーケード式の通りは東京・阿佐ヶ谷の商店街を参考にしたそうです(NNA撮影)

鄭さんは、華西街夜市にはミシュラン掲載のものを含め、台湾名物の魯肉飯(ルーローファン)や牛肉麺などの主食系から、フルーツなどのデザートまで豊富なグルメがそろうとアピール。「龍山寺観光の後にはぜひ華西街夜市に来て、おいしい台湾グルメを存分に楽しみ、マッサージでくつろいで」と語ってくれました。ほとんどの店が午後3~4時からオープンするそうなので、夜まで待たなくていいのもうれしいですね。

イベント運営関連の仕事柄、訪台日本人のアテンドを頻繁に行っている私の知人の台湾人も「日本人に喜ばれるので、よく連れて行く」と太鼓判を押してくれました。

理事長の鄭さんは華西街夜市のレコード・CDショップ「龍鳳唱片行」の店長でもあります(NNA撮影)
理事長の鄭さんは華西街夜市のレコード・CDショップ「龍鳳唱片行」の店長でもあります(NNA撮影)

実食!華西街夜市グルメ

鄭さんがおすすめしてくれた店をいくつか訪れてみました。

その中でも個人的イチ押しは「源芳刈包」の「刈包(グアバオ)」(65元)。角煮をマントウで挟んだ台湾式ハンバーガーです。台湾の蔡英文前総統もお気に入りの店で、一度に5個買っていったことがあるそうです。

他の店とそんなに違うの?と思って食べてみるとびっくり。ふかふかしっとりのマントウにほろほろのお肉、粉末ピーナッツとパクチー、漬物のバランスが口の中で一体となって混ざり合い、食べ始めたら止まらなくなりました

いつも多くの人でにぎわう源芳刈包(NNA撮影)
いつも多くの人でにぎわう源芳刈包(NNA撮影)

台湾人のソウルフード、魯肉飯の台北人気店ランキングでもたびたび上位に入る「小王煮瓜」の「魯肉飯」(大、70元)はしっかりした濃い目の味付けで、「そぼろ肉のぶっかけ飯」といった印象を覆すおいしさでした。台湾独特のスパイスのクセや脂っこさはなく、日本人にも好かれる味だと感じます。

一緒に頼んだ豚肉のつみれとキュウリの漬物のスープ「清湯瓜仔肉(チンタングァズーロウ)」(80元)、白菜の煮込み「滷白菜(ルーバイツァイ)」(小、40元)、厚揚げの煮込み「油豆腐(ヨウドウフー)」(小、20元)も絶品でした。

手前から時計回りに魯肉飯、清湯瓜仔肉、滷白菜、油豆腐(NNA台湾)
手前から時計回りに魯肉飯、清湯瓜仔肉、滷白菜、油豆腐(NNA台湾)

鄭さんおすすめのフルーツパーラー「珍果水果吧」はカットフルーツやフルーツジュースが数多くそろいます。ここではカットトマトの「番茄(ファンチエ)」(60元)、ミックスフルーツジュースの「総合水果汁(ゾンホーシュイグオズー)」(60元)をいただきました。台湾の夜市ではフルーツジュースの屋台を多く見かけますが、カットフルーツも食べられるのはうれしいですね。

トマトには梅パウダーとおろしショウガを添えてもらえました。このソースがアクセントになるので生トマトがもりもり食べられます。

食後に食べても罪悪感ゼロ!なカットトマト(NNA台湾)
食後に食べても罪悪感ゼロ!なカットトマト(NNA台湾)

各夜市のおすすめグルメ

台湾にはまだまだ他にも夜市がいっぱい。こちらでは台北の他の代表的な夜市ごとに、周りの台湾人のおすすめや行列店、グーグルマップで高評価を集める店の数々から、実際に試した上でおすすめしたい店を厳選して紹介します。

饒河街夜市

台北MRT松山線、松山駅そばの饒河街夜市のおすすめは「東発号」のカキとブタのモツ入りの煮込みそうめん「麺線(ミェンシェン)」(75元)と台湾風おこわの「油飯(ヨウファン)」(45元)。麺線はとろみのあるスープにプリプリの具が食欲をそそります。油飯はごま油とショウガがきいていて中華風の味わい。クセになるおいしさでした。

ボリューミーな麺線(左)と油飯(NNA撮影)
ボリューミーな麺線(左)と油飯(NNA撮影)

また訪れる度に長い行列ができていて前から気になっていた「福州世祖胡椒餅」の肉入りパイ「胡椒餅(フージャオビン)」(65元)にも挑戦。常に回転しているため出来たてでザクザクの生地と、肉汁たっぷりのコショウの利いた豚肉が最高の相性です。行列が長い割にすぐ順番がやってくるので、訪れた際はぜひチャレンジしてみてください。

胡椒餅はやけどに注意(NNA撮影)
胡椒餅はやけどに注意(NNA撮影)

士林夜市

古くから台湾旅行の定番として親しまれてきた士林(シーリン)夜市。台北MRT淡水線の剣潭駅からすぐそばに位置します。こちらのおすすめは「王子起士馬鈴薯」の「起士馬鈴薯(チースマーリンシュー)」。コロッケにたっぷりのチーズソースをかけたもので、トッピングをあれこれ選ぶことができます。

今回注文したのはトウモロコシたっぷりの「玉米起士(ユーミーチース)」(80元)。コロッケのザクザクの衣と中身のマッシュポテトのいずれもチーズソースと良く合い、重そうな見た目に反してぺろりと食べられました

士林夜市には地下にフードコートもあります(NNA撮影)
士林夜市には地下にフードコートもあります(NNA撮影)
チーズソースを大盤振る舞いの起士馬鈴薯(NNA撮影)
チーズソースを大盤振る舞いの起士馬鈴薯(NNA撮影)

南機場夜市

南機場(ナンジーチャン)夜市は台北MRT龍山寺駅から徒歩約18分と、MRTでのアクセスはやや不便なのですが、とっておきのグルメがたくさんあります。あまり規模が大きくないので、サクッと回りたい人にもおすすめです。

かつては日本軍の飛行場だった南機場夜市(NNA撮影)
かつては日本軍の飛行場だった南機場夜市(NNA撮影)

南機場夜市のおすすめは「錦記蒸餃専売店」の蒸し餃子「蒸餃(ゼンジャオ)」(70元)。焼き餃子とも水餃子とも違ってさっぱりと口当たり良く、するするとおやつ感覚で食べられます。おろしニンニク入りの台湾白醤油が良いアクセント。

蒸餃は薄~い皮もポイント(NNA撮影)
蒸餃は薄~い皮もポイント(NNA撮影)

 台湾に来たらぜひ試してもらいたいのが、台湾や中国で人気の豆腐を発酵させた臭豆腐(チョウドウフー)。私を含む周りの臭豆腐好きが口をそろえて「マイベスト臭豆腐」に挙げるのは、「臭老板」の「臭豆腐」(90元)。辛さあり(5段階)と辛さなしが選べますが、臭みが消える辛さありがおすすめです。ただ辛さは強めなので、そこまで得意ではないという人は最も低いレベルの「微辣(ウェイラー)」を選んでください。スパイシーなスープと刻んだショウガ、台湾バジルがたっぷりで、臭豆腐の臭みを和らげつつ豊かなコクが際立ち、ご飯が進みます。

私の知り合いはこの臭豆腐のために南機場夜市内に住んでいます(NNA撮影)
私の知り合いはこの臭豆腐のために南機場夜市内に住んでいます(NNA撮影)

台湾夜市の注意点

それでは実際に夜市を利用してみましょう。ここからは台湾旅行初心者向けに、利用の仕方や注意点をまとめてみました。

まずは持ち物ですが、夜市の屋台では基本的に日本の電子マネーが使用できないため(路面店ではクレジットカードが使える場合があります)、現金を用意しましょう。特に小銭があるとスムーズです。そのほかあると便利なのはウエットティッシュ食べ歩きをする際に手が汚れても安心です。

そして注文について。夜市の店は基本的に外国人に慣れているので、メニューや商品の指さしでも大丈夫。メニューは日本語や英語を併記している店も多いです。また台湾には店の人のペースを尊重する文化があるため、注文しようとしても店の人が作業中の場合は「稍等一下(シャオデンイーシャ、お待ちください)」と言われることがありますが、その場合は手が空くまで待ってください。

店の人とのコミュニケーションも楽しみの一つ。写真は寧夏夜市(NNA撮影)
店の人とのコミュニケーションも楽しみの一つ。写真は寧夏夜市(NNA撮影)

注文に便利な中国語

こんにちは/すみません(呼びかける際の)

你好(ニイハオ)

これをください

我要這個(ウォーヤオチェガ)

1個、2個、3個

一個,兩個,三個(イーガ、リャンガ、サンガ)

ありがとうございます

謝謝(シィエシィエ)

なお店によってはグーグルマップなどに記載された定休日以外にも突然休業することがあります。あらかじめ行きたいお店の候補を多めにピックアップしておき、突然の休業にも対応できるようにしておくといいかもしれません。

気になる夜市のトイレ事情

旅行先で心配なのがトイレ事情。有名どころの夜市にはほぼ全て周辺に公衆トイレがあるほか、飲食店が一般客向けに店内のトイレを開放しているケースも多くみられるため、いざというときも安心です。ただ混雑している可能性が高く、夜市によっては探すのが困難な場合もあるため、気になる方は事前にホテルや最寄りのMRT駅のトイレを利用しておくことがおすすめです。

広く清潔な公衆トイレがある士林夜市(NNA撮影)
広く清潔な公衆トイレがある士林夜市(NNA撮影)

いかがでしたでしょうか。台湾夜市はバラエティーの豊富さも魅力の一つ。散策してみれば自分だけのお気に入りがきっと見つかるはずです。ぜひ台湾に来たら夜市を訪れ、マイベストグルメを見つけてみてください。台湾人とのコミュニケーションのネタとしても役立つこと請け合いです。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

アジアの経済情報を配信するNNAの台湾編集部員。台湾の屋台グルメが好きで、週末は市場や夜市によく出かけています。特に好きなのは豆腐を発酵させて作る「臭豆腐」。独特なにおいがしますが、意外と食べやすいので台湾に来たらぜひチャレンジしてみてください。

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