頭が良いことは「幸せ」なのか【つんどく よんどく】

アルジャーノンに花束を
アルジャーノンに花束を
ダニエル・キイス著 小尾芙佐訳
早川書房 文庫版 1320円

目次

アルジャーノンに花束を

主人公のチャーリイは頭が良くなりたいと思っています。そんなチャーリイに願ってもない話が舞い込みます。手術により天才になり得る治療法があるというのです。

チャーリイは手術を受け、知能がみるみる上昇し、天才になることができました。しかし一方で、感情や精神的な成長はついていかず、傲慢(ごうまん)な性格になってしまいます。果たしてチャーリイは幸せになることができたのか─。

この小説の魅力は、「チャーリイが書いた文章」という形式になっているところです。そのため手術前の文章はひらがなばかりで誤字も多いのですが、手術を受けた後から徐々に文章が整っていき、読む方にもチャーリイの変化が手に取るように分かります。この文章ゆえに後半の展開がとても切なく感じられました。

頭が良いこと=(イコール)幸せなのか、本当の幸せとは何なのか。考えさせられる一冊です。

今回の担当は

長崎書店 石川 龍一さん
長崎書店 石川 龍一さん

JPIC読書アドバイザー。精神世界、コミック担当。ブックカルテで本の選書サービスやってます

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

アルジャーノンに花束を

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この記事を書いた人

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