【525号】すてきびと – 作家・眼科医 井上 俊輔さん
目次
日本のグランドデザインを描いた偉人 井上毅の業績と思想を解説した本を出版
明治政府で国の基盤となる「大日本帝国憲法」を起草した井上毅(こわし)。昨年、その業績と思想を解説した「忘れられた天才 井上毅」を出版しました。
「明治から今日にいたるまでの日本の大枠を作ったのが井上毅です。ふるさと熊本の人にさえ忘れられた存在ですが、明治政府随一の天才の功績を知ってほしくて一冊にまとめました」。書き上げるまでに18年かかり、その大部分は膨大な資料を読むことに費やされたとか。「毅が残した論文や講演録、書簡など、法律や外交に関するものばかり。法学は門外漢なので苦労しましたが、素人だからこそ一般の方にも分かりやすく書けると思いました」
井上さんが感じた毅の魅力は、西洋に学んでも決してモノマネに終わらなかったこと。古事記などの古典から日本独自の法則を見いだし、法律に落とし込むことで、日本の文化に合った法体系になったと言います。
「熊本の美しい自然、神仏を敬う心、豊かな経済力が郷土の偉人を育んできました。現代も毅のような人財を輩出できる熊本であってほしいですね」
Time Schedule
- 5:30 起床
- 6:30 出勤
- 19:00 帰宅・夕食
- 20:00 テレビ鑑賞や読書など
- 23:00 就寝
Information
「忘れられた天才 井上毅」国書刊行会(3300円)は、市内書店、Amazonで発売中。