【557号】すてきびと – 「ガールズビーアンビシャス」 代表取締役　番匠 麻樹さん

フィリピンでオーガニック、無添加、フェアトレードにこだわった商品を生産し、販売しています。昨年8月、事務所を大阪から父親の住む氷川町へ移転。17年ぶりの熊本の印象は「暮らす人たちの“心の豊かさ”を感じています。素晴らしい場所だと改めて気付きました」と笑顔を見せます。

番匠さんがフィリピンに魅力を感じた理由も、現地の人々の心の豊かさでした。「最初にフィリピンへ行ったのは大学時代。日本では、物は“あって当たり前”でしたが、フィリピンではそうではなかった。なのに、物がなくても生きていける、人や今ある物に感謝できる、という本当に大切なことをフィリピンの人たちに教えてもらいました」

貧しさに直面する人たちのために何かしたいと、26歳で起業。現在、フィリピンの農園や加工場などで124人のスタッフを雇用し、フェアトレードの考え方に沿って賃金を払い、モリンガやココナツオイル、コーヒー豆などを世界中に届けています。「日本・熊本とフィリピンで行き来しやすい環境を作っていくことも今後の目標です」