手打ちうどん 夕立・菊池市｜つるっとコシの効いた店主の優しさにじむ手打ち麺

表面はつるんと、コシの効いた麺が特徴の「手打ちうどん 夕立」は、菊池市民だけでなく県内外各地から愛される熊本の中でも知られざるうどんの名店です。

書き手の私も何度も通っている夕立へ、今回はついに取材に！

どんな話が聞けるのかワクワクしながら、行ってきました♪

1988年創業。脱サラして独学で始めたうどん屋

熊本電鉄バスのバスターミナル「菊池プラザ」の近くにある、「手打ちうどん 夕立」。

夕立の駐車場は、店の前と後ろにあります。

わからない場合は、張り紙に駐車位置も明記してありますので、チェックしてみてくださいね。

店内にはカウンターやテーブル席、座敷もあります。

カウンターには、調理場内での料理が作られる工程も見える席もあるので、より夕立の雰囲気を感じたい人にはおすすめかもしれません。

夕立は、店主の河村寿一さん、妻の三日生(みかお)さん、そして、2代目の竜太さんが、いつも忙しく調理場に立ちながらも、笑顔で出迎えてくれます。

夕立のメニューは豊富で、初めて来たらどれを頼もうか迷う人も多いはず。

おすすめの品もたくさんあるので、今回、ご紹介する品もどれが良いか店主と共に迷いに迷いました(笑)。

店内の壁には、寿一さんの描いたメニューの絵の品々もあるので、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

1988年創業で、もうすぐ38年目を迎える夕立は、寿一さんが36歳の時、脱サラして店を構えました。

「山鹿の『入り屋』さんで初めて手打ちうどんを食べて、美味しいと感じました。そこで将来、自分も手打ちうどんを作りたいと思ったんです」と寿一さん。

その思いから、4、5年後に寿一さんが会社を辞め１カ月半足らずで、現在の店舗を構えました。

「弾力があって歯応えのある美味しいうどんを作りたい」と、独学で本などで作り方を調べながら、寿一さんが研究を重ね、現在のうどん麺を生み出しました。

店の片隅の製麺所では、寿一さんや二代目・竜太さんが麺を打つ様子を時々、見ることもできます。

手打ちうどんならではの光景で、寿一さんと竜太さんの手によりこうして作られているのを見ると、夕立のうどんもより一層美味しく感じられそうです。

具材も豪快で贅沢。コシの効いた麺が病みつきに

夕立のうどんは、メニューが本当に豊富で、どのうどんもおすすめですが、今回は、肉海老天うどん（850円）をいただきました！

ドーンッ!!っとそびえ立つような海老に目を引かれちゃいます。これが夕立の肉海老天うどんです！

海老のサイズにもびっくりですが、細くも美しく添えられたニンジンに、味の染み込んだ牛肉。なんだか贅沢なうどんですよね。

太さにばらつきのある手打ち麺ならではの麺は、表面はつるんとしていて、少し透き通ったよう。喉越しはもちろん滑らかで、コシの効いた麺が食べ応えがあり、病みつきになります。

歯応えがあって、しなやかで、やわらかな麺を理想としている寿一さんが生み出した麺を、今は、2代目の竜太さんも受け継ぎながら、麺を打っています。

ちなみに、書き手の私は、このコシの効いた麺を食べたいがために、冬でも「ぶっかけうどん」（850円）を食べてしまうこともしばしば。

すりおろしの大根は、辛味があることが多く、それも夕立のちょっとした名物にもなっています（笑）。

夕立の汁の出汁は、昆布に加え、カツオやアジなどの4種の削り節などが使われており、なるべく京都の料理のような上品な味わいに仕上げたいとの思いで作っているそうです。

夕立のうどんは、麺は汁もさながら、具材もこだわっているので、具材の中でも私がお勧めしたいのは、ゴボウ天です。今回は、＋170円でトッピングとして付けていただきました。

夕立のゴボウ天は、一手間かけ作られているので、とても柔らかいのが特徴！ また、大きく切ってあるので、本当に食べ応えがあるんです。

訪れた際には、是非とも夕立のゴボウ天もぜひ味わってもらいたい一品です。

ごぼう天うどん（690円）や、肉ゴボウ天うどん（830円）などもあるので、オススメです。

うどんだけでなく、店主家族の笑顔も◎

笑顔の素敵な河村さんご家族が出迎えてくれ、行くとどこかほっこりする夕立。

2025年12月～2026年3月頃は、夜20時までの営業となっていますので、夕食時にご来店する際にはご注意くださいね。なお、来店の予約はできません。

菊池に訪れた際には、ぜひ夕立のうどんをご賞味ください！

手打ちうどん 夕立

住所	菊池市隈府435-1
TEL	0968-25-4855
営業時間	11時〜15時、17時〜20時半 ※2025年12月〜2026年3月は20時まで
休業日	火曜、三が日＋不定休
席	24席
駐車場	10台