いきなりやわたなべ・中央区│熊本地震を乗り越えた天守閣前売店のいきなりだんご屋さん

2026年4月で熊本地震から10年。熊本城全体の復興は2052年度までかかる見込みと言われています。
天守閣や櫓(やぐら)、石垣の被害はよく知られていますが影響はそれだけにとどまりませんでした。
城内での地震被害を乗り越え、「いきなりだんご」の魅力を伝え続けている「いきなりやわたなべ」の商品へのこだわりと、おすすめ商品を紹介します。
熊本地震で大きな被害にあった「熊本城売店」


熊本地震前、天守閣と宇土櫓の近くに、「熊本城売店」があり、その軒先では数店舗が期間ごとの交代で、熊本名物「いきなりだんご」を販売されていました。
今回、紹介するのはその交代店舗のうちのひとつだった、「いきなりやわたなべ」です。
いきなりやわたなべは、2011年3月熊本城の麓にある「桜の馬場 城彩苑」に出店後、2015年12月より「熊本城売店」軒先にも他店と交代で出店。
熊本地震のあった2016年4月14日も、「熊本城売店」軒先にて営業されていました。
そして、その夜、熊本地震が発生。
閉店後のことだったため人的被害はなかったものの、「熊本城売店」のすぐそばにあった石垣が倒壊するなどし、その翌日から営業は中止となりました。


地震から10年が経った今も、当時の被害の大きさを物語る光景が広がっています。


ですが、すぐそばの城彩苑では「いきなりや わたなべ」が、変わらぬ笑顔でお客さんを迎えています。
「いきなりやわたなべ」が伝え続ける熊本名物「いきなりだんご」の魅力をご紹介します。
桜の馬場 城彩苑 唯一の「いきなりだんご」専門店
「いきなりだんご」は、小麦粉を練って伸ばした生地で輪切りにしたサツマイモとあんを包んで蒸した熊本の郷土菓子です。
いきなり団子の名前の由来は、いきなり(突然)お客さんが来てもすぐに作ってもてなせるという意味からきているんだとか。
「いきなりやわたなべ」では、現在、9種類ものいきなりだんごを販売中です。


- 黒あん
- 白あん
- 安納芋
- 紫芋
- チーズ(黒あんにチーズを重ね、生地に豆乳を練りこんである)
- 抹茶
- 黒糖
- さくら(桜色がかわいい)
- くり風味(栗を練りこんである)
10個セットで2,000円~。単品でも購入ができるので、城彩苑内での食べ歩きにもぴったりです。
セットのパッケージにはかわいいくまモンが描かれています。どれもおいしいのですが、個人的にはチーズがおすすめ!
あんとチーズがよくあいます。チーズの生地には豆乳を練りこんであるそう。だからか、口に入れるとほのかにミルク風味も感じることができます。


「いきなりやわたなべ」のいきなりだんごは、いろんな味や風味があるので、皆様もぜひお気に入りを探してみてください!
専門店ならではの「いきなりだんご」へのこだわり
「いきなりやわたなべ」のいきなりだんごは、家族3代にわたって受け継がれている家庭の味。
いきなりだんごの中の芋はほくほく!適度な歯ごたえで、あんの量や甘さとのバランスも絶妙で、生地は適度にもっちり。ほのかに感じる塩気が具材の甘さを更に引き立ててくれています。
リピーターが多いのも納得!
坪井にある本店で作ったいきなりだんごが、毎日店頭に並びます。


いきなりやわたなべのいきなりだんごの美味しさには次の4つのポイントがあるそうです。
- ポイント1:芋
芋は甘味にこだわり選定した、契約農家で育てた熊本県大津産の「ゴールドサンシャイン」という品種を使用。また、ほくほく感を楽しめるよう、食べ応えある大き目にカット! - ポイント2:あん
黒あんには、北海道十勝産の小豆を、白あんには、斗六寸豆で仕上げたあんを使用 - ポイント3:生地
独特のもっちり感とほのかな塩気が魅力。これは、代々伝わる秘伝の生地で、特注の小麦粉を独自の配合で調合し、「マイナスイオン水」で練って作っているから。具材や生地の風味にあわせ、生地に豆乳を使うなどベストな組み合わせを考えて作られています。 - ポイント4:徹底した手作り
全て手作り!1日最大2,000個を売り上げたこともあるそうです
これらのこだわりがあるからこそ、地元の人や観光客に愛されているのでしょう。
いきなりだんごをオマージュした創作ソフトクリームも人気!
近年、「いきなりだんご」を想起した創作ソフトクリームも開発されました。
写真はそのうちのひとつ、「いきなりだんごソフト スペシャルトッピング」800円!


いきなりだんごの芋をつぶして、バニラソフトクリームに練りこんだ珍しい黄色いソフトクリームで、ソフトクリーム自体に濃厚な芋の味わいが溶け込んで美味!
上にかかった黒蜜が、更にそのおいしさを引き立ててくれています。
芋と白玉だんごものっていて、見た目も味もボリュームも大満足の、ご馳走ソフトクリームです。


忘れられない熊本地震。されど、代々受け継ぎ届けたい家庭の味!
熊本地震発生後、同店スタッフが、「熊本城売店」の様子を確認すべく向かうも、正面入り口だった頬当御門は、その先が倒壊した石垣で塞がれていて、衝撃的な光景だったそう。
その姿は、現在も熊本城の天守閣横のスロープからこちらの写真のように拝見できます。


その後、「城彩苑」の店舗に、全国から沢山の方がいらしてお声掛けや買い物をしてくださったことで励まされたとか。これからも、その味を届けていこうと元気に営業されています。


多くのお店が同様に熊本地震の大変な状況から立ち直られたことと思います。
今回は2026年4月で熊本地震から10年、節目ということで、被災から立ちなおられたお店の一つ、「いきなりやわたなべ」をご紹介させていただきました。
家族3代で守り継がれている「いきなりやわたなべ」さんの「いきなりだんご」を、ぜひ味わってみてください。
いきなりやわたなべ 城彩苑店
| 住所 | 熊本市中央区二の丸1-14 城彩苑桜の小路内 |
|---|---|
| TEL | 096-346-0247 |
| Webサイト | http://ikinariya-watanabe.com/ |
| 営業時間 | 9時~18時 |
| 休業日 | なし |
| 席 | 周辺に飲食スペース複数有 |
| 駐車場 | 城彩苑駐車場(有料、提携無し) |

























