役目を終えた地元特産の梨の木を活用 新たな価値を生むサステナブルな活動【すてきびと】
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「3%(スリーパーセント)」代表 古島 隆一さん
氷川町で注文家具を手掛ける傍ら、病気などの理由で伐採された果樹などを引き取り、雑貨などに再生し、新たな価値を生み出しています。現在、2年前に伐採した地元特産の梨の木で作っただるまが完成間近です。「焼却処分寸前の木を再生できたという運の強さを、縁起物のだるまに掛けて作りました」
以前はこの町に幾つもあった木材業も時代の流れで今は数社のみになりました。「3代目にあぐらをかかずに新しい何かを生み出さなければ」との思いから、植え替えによる焼却処分間近の梨の木の活用を発案。「おいしい果実を実らせてきた木は、役目を終えてもまだ、誰かを笑顔にできるはずだと考えました」。そこから広く木の未来を考えるようになり、SNSで思いを発信すると評判に。これまで町内外で約15種200本を回収しました。
数年間は乾燥させなければ制作に取り掛かれないため、「伐採後、すぐ形にはなりませんが、未来につながる活動だと手応えを感じています。大量生産・価格競争とは無縁のマーケットをつくり出していきたい」と前を見据えます。
Information
活動内容や「だるま」の購入はインスタグラム「3percent_project」やフェイスブック「3%(スリーパーセント)優しい未来をつくる」で検索