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感染すると両頰にリンゴのような赤い発疹【子育て応援クリニック】

暮らしに役立つ熊本の医療情報をお届けします。
監修/公益財団法人肥後医育振興会

目次

Q.流行している「リンゴ病」とは?

「リンゴ病」は、ヒトパルボウイルス19の感染によって起こる「伝染性紅斑」の俗称です。感染すると両頰にリンゴのような赤い発疹(紅斑)が見られることから、そう呼ばれています。

全身状態が良ければ登園してもOK

10〜20日の潜伏期間の後、微熱や軽い風邪症状などがあり、その後、両頰に蝶(ちょう)の羽のような赤い発疹が出現。続いて体や腕、足にもレース状の紅斑が広がります。これらの発疹は1週間程度で消失します。

長く日光に当たったり、体が温まると発疹が長引いたり、ぶり返したりします。小学生くらいの子や大人では関節の痛みや頭痛を伴うこともあります。

特別な治療法はなく症状も軽いため経過観察となりますが、皮膚のかゆみが強い場合は、かゆみ止めが処方されます。

登園・登校に関しては、発疹が出る7〜10日くらい前の微熱・風邪症状が見られる時期にウイルスの排出が最も多くなるため、紅斑が出て診断される頃は既に周りに感染する時期を過ぎています。全身状態が良ければ登園しても大丈夫です。

妊娠中のママは感染に注意が必要

注意したいのが、お腹に赤ちゃんがいるママです。妊娠中にリンゴ病に感染すると胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や流産の原因になります。子どもがリンゴ病にかかった、周りで流行している―などの場合は、妊婦健診の際に産科の医師に伝えてください。

リンゴ病は、他の人に感染させやすい時期には診断が難しい病気です。手洗い、うがい、マスク着用などの感染対策を日常的に行うことが大切です。

ウイルス排出は発疹が出る前が最も多くなります。日々の感染対策が大切

瀬口医院ささ小児科院長 黒澤 茶茶さん
瀬口医院ささ小児科院長 黒澤 茶茶さん

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

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