発熱、ぶつぶつ、咽頭の痛み… 夏風邪の症状とホームケア【子育てラボ】
目次
VOL.477[知る・学ぶ]
夏に子どもがかかりやすい「夏風邪」。その代表的な病気であるヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)、手足口病の特徴と予防法、ホームケアについて聞きました。
夏風邪の原因と感染経路は?
夏風邪は乳幼児から小学生までがかかりやすく、夏に活性化するウイルスによって発症します。感染経路は(1)飛沫(せきやくしゃみ)、(2)接触(タオルの共有など)、(3)経口(唾液のついたおもちゃをなめるなど)の大きく3つに分けられます。
“夏風邪”の主な症状
ヘルパンギーナ
突然の発熱と、口の中にできる水ぶくれが特徴的。その他、おう吐や咽頭の痛みによる食欲の低下も見られます。
プール熱
高熱、咽頭の痛み、目の充血が起こりやすく、下痢になることも。感染力が強いため幼稚園や小学校などは出席停止になります。
手足口病
口の粘膜や手足、お尻に水ぶくれが出るのが特徴で、4歳くらいまでの乳幼児を中心に流行します。
予防法
◎小まめな手洗い・うがい
◎室内と外気温の差を小さくする→室内温度は26~28℃を目安に
◎おもちゃやタオルを共有しない
◎適度な水分と十分な睡眠を取り、免疫力を低下させない生活を送る
もしも感染してしまったら…
ホームケアのポイントは?
夏風邪に効く特効薬や治療法はありませんが、数日~1週間で自然治癒することがほとんどです。ホームケアで注意すべきことは「脱水症状」。小まめな水分補給を心掛け、安静に過ごすことが大切です。また下記のような症状が見られたら、すぐに病院を受診しましょう。
教えてくれたのは
熊本赤十字病院
小児科医 二宮 涼さん
小まめな手洗い・うがいと、規則正しい生活を心掛けましょう。