現役大学生が身近な人のカバンの中身を聞いてみた【熊大生のイマドキヒマドキVol.68】
Hinako
最近は卒業論文に追われている文学部4年生。卒業旅行は楽しみだけれど、正直卒業はしたくないです…!
身近な3人に「What’s in my bag?」に協力してもらいました!
最近、YouTubeや雑誌でよく見る「What’s in my bag?」が気に入っています。
「What’s in my bag?」とは自分のカバンの中身を紹介する企画のことです。
カバンの中身からその人のこだわりや工夫が見えたり、真似してみたい物の使い方が見つかったりするところがとくに素敵で、いつもワクワクしながら見ています。
また、その人の雰囲気や好きなこと、今頑張っていることなどが伝わってくるところもとても好きです。
見ず知らずの人のものでのこんなに楽しめるのだから、知っている人のカバンの中身を教えてもらうとかなり面白いのではないかと思い、実際に「What’s in my bag?」をやってみました!
今回は、私、友人、後輩、母のカバンを調査しました!
それぞれのカバンの中身と、その中でも特に気にいっている物3つを紹介します(イラストは自分で描きました!)。
私(大学4年・女性)のWhat’s in my bag?
まずは、私が大学に行くときのカバンの中身です。
私は黄色、あい色、白色が好きなのですが、実際に絵を描いてみて、色の好みが物に現れていると感じました。
特にお気に入りのアイテム3選
(1)タッチペン付きの「タブレット」
お絵描きをしたり、動画を見たり授業のノートをとったりと毎日大活躍しているタブレットは、間違いなく私の今までの人生で1番買って良かった物です。
最近卒業論文を書いているのですが、タブレットはタッチペンが使えるため、地図に色を付けたり図を書いたりするのにとても重宝しています。
今回の記事のイラストも、このタブレットで描きました。
(2)家のカギとお気に入りのストラップ
鍵に付けている餃子の編みぐるみは自分で編んだものです。餃子は私の一番好きな食べ物なので、鍵を使うたびに食欲が刺激されます。
キツネのキーホルダーは、いとこから誕生日プレゼントとしてもらったものです。
あまりにも私の好みのデザインだったため、絶対に毎日使うものに付けたいと思い、もらったその日に家の鍵に付けました。
自分の好きな物を鍵に付けることで、鍵を忘れづらくなった気がします。
(3)自分で表紙をコラージュした「スケジュール帳」
スケジュール帳は毎年、無地の表紙の物を購入し、ステッカーや洋服のタグなどをコラージュして表紙を作っています。
小さい頃から、洋服や雑貨に付いているタグを何となくコレクションしていたのですが、やっと使い道を見つけられました。
また、自分で書いたイラストもコラージュに使っています。
自分の特にお気に入りの物を選びながら、大学生になってから趣味が増えたなあ、と感じました。
デジタルで絵を描き始めたのも、編み物にハマったのも、コラージュに挑戦するようになったのも全てここ4年間の出来事です。
特に何も成し遂げずに大学生活を過ごしてしまったと感じていたのですが、意外と色々なことに挑戦していたのかも。
ゼミの友人・Y君(大学4年・男性)のWhat’s in my bag?
次に紹介するのは、大学のゼミが一緒の男の子、Yくんのカバンの中身です。
文庫本が入っているところに、本好きで書店でアルバイトをしているY君らしさを感じました。
特にお気に入りのアイテム3選
写真もY君がひとつひとつ撮影してくれました。Y君が書いてくれた紹介コメントをそのまま掲載しています。
(1)気になることをメモする用の「文庫サイズの方眼ノート&ボールペン」
思いつきをメモしたり、本の抜き書きをしたりする習慣があるのですが、彼らはそのお供。
色々試したけど、今使っているノートとペンの組み合わせがお気に入りです。
(2)レトロな雰囲気の「がま口ポーチ」
雑誌の付録か何かのがま口ポーチ。
レトロな感じが気に入っていて、出先のコスメ入れとして重宝しています。
(3)必ず1冊は入れている「文庫本」
だいたいカバンには常に1冊は本を入れていて、文庫だったり新書だったり、そのときどきで変わります。
今入っているのは廣田龍平さんの『ネット怪談の民俗学』。
思いつきや本の内容をメモする習慣がとてもすてきだと感じました。
Y君とはゼミが同じなので、卒論について意見を求め合ったり本や漫画について話したりすることが多いのですが、彼が自分の考えや感想をたくさん持っている理由のひとつが分かった気がします。
アルバイト先の後輩(大学3年・女性)KちゃんのWhat’s in my bag?
次に紹介するのは、アルバイト先の後輩であるKちゃんのカバンの中身です。
全体的に落ち着いた色味の持ち物が多く、蛍光色のポーチがアクセントになっているのが素敵です。
特にお気に入りのアイテム4選
特に紹介したいものは、
①バッグ
②ハンドウォーマー
③香水
④保湿用のリップ
の4つです。
「決めきれなくて4つになりました!」という言葉とともに、たくさんのこだわりポイントを語ってくれました。こちらも、Kちゃんが書いてくれた紹介コメントをそのまま掲載しています。
(1)古着屋さんで購入した「バッグ」
古着屋さんで一目惚れしたバッグ。
高かったけれど思い切って買いました。とても可愛くてお気に入りです!
(2)手編みの「ハンドウォーマー」
高校生の頃に、私が指定した色でお母さんに編んでもらいました。
(3)ロールオンタイプの「香水」
コインランドリーの匂いが好きで、それに似た香りのロールオンタイプの香水を使っています。あまり高くないため買いやすく、今持っているものは2本目です
(4)韓国で購入した「保湿用のリップ」
今年の夏、韓国に行ったときに買ったリップ。唇がすごくプルプルになるし、無香料で油臭くならないところが好きなポイントです。
韓国ブランドのコスメや小物が多いところに、韓国が好きで短期留学の経験もあるKちゃんらしさが出ていてすてきです。
また、自分の好きな物や気分が上がる物を中心にカバンの中身を選んでいることが、持ち物や紹介コメントから伝わってきます。
蛇足なのですが、実は私はKちゃんのお母さんに編んでいただいたイヤホンケースを使っています。可愛さと使いやすさの両方を兼ね備えたイヤホンケース、とても気に入っています!
母(小学校の教員)のWhat’s in my bag?
最後に、30年近く小学校の教員として働いている母に、仕事用のカバンの中身を紹介してもらいました。
ノートやファイルが複数入っていてかなり重いのですが、この日はたまたま入っていなかっただけで普段はこれに教科書も数冊加わるそうです…!
特にお気に入りのアイテム3選
特に気に入っている物は、
①週間指導計画簿
②ファイル
③水筒
の3つです。どちらかというと、気に入っている物というより、仕事する上で大事な物という感じがします。
(1)仕事をする上で必需品の「週間指導計画簿」
母いわく、これがないと仕事が始まらないという、重要な情報がたくさん詰まったノート。
あちこちに付箋やプリントが貼ってあり、かなり使い込まれています。
(2)仕事で必要な書類が入った「ファイル」
仕事の種類ごとに必ずファイルを分けるため、いつも複数枚入っているそうです。
ファイルを分ける理由は色々あるけれど、一番の理由は、仕事が全て片付いてファイルをからにする瞬間の爽快感が好きだからだと言っていました。
(3)水分補給に欠かせない「水筒」
職員室に行く暇がないため、水筒は必須アイテムのひとつ。ときには、お茶とコーヒーの両方が飲みたくて2本持っていくこともあるそうです。
杜仲茶を持っていくと、香りがキツすぎると生徒から文句を言われると言っていました。
他の人のカバンの中身と比べて圧倒的に実用性が重視されており、仕事の忙しさが伝わってきます。
カバンの形が四角いのも、大量のノートや書類が出し入れしやすいからからだそうです。
また、ノートに折り紙や手紙が挟まっていたり、お気に入りのものについて聞いているときに担当生徒のエピソードが飛び出しできたりと、生徒の存在をたびたび感じました。
カバンの中身を通して、働くことの大変さと楽しさを垣間見ることができた気がします。
まとめ:身近な人の「What’s in my bag?」を通して考えたこと
今回一番感じたのは、学生と社会人で全くカバンの中身が違うということでした。
私や友人、後輩の持ち物が趣味全開で、お気に入りの物を選んでいたのに対して、母の持ち物は仕事に必要かどうかで選別されていたからです。
私のカバンの中身も、社会人になる来年の春からガラッと変わるのかもしれません。
もうひとつ気になったのが、カバンの中にある「使っていない物」の存在です。Yくん以外は頻繁には使わない物をいくつかカバンの中に入れていました。
母は、ほとんど使うことはないというハンドクリームやリップなどのことを「気休め」だと言っていました。
一見すると無駄なものを持ち運んでいるようですが、使わなくても持っているだけで意味がある、お守りのような存在の持ち物もあるのだと思います。
また、アルバイトをしている学習塾で小学校高学年の女の子にお出かけするときのカバンの中身を聞いてみると、スマホ、リップ、制汗スプレーなど、大人っぽいラインアップで驚きました。
携帯用のゲーム機やプロフィール帳を持って出かけていた私たちの時代とは随分変わった気がします。世代の違いでも、カバンの中身は変化しているみたいです。
子どもや中高生、子育て中の人、ご高齢の方など、もっとたくさんの人に、「What’s in my bag?」をしてもらいたくなりました。
全員のカバンの中身を描きおこすのは思いのほか大変でしたが、かわいい持ち物にときめいたり、その人らしさを発見できたりと、私自身がとても楽しめた企画でした。
これからライフステージや価値観、好みなどが変わっていく中で、私やみんなのカバンの中身がどう変化していくんだろうと考えるとワクワクします。