「3生」で選ぶキャンプコン開催【荒木直美の婚喝百景】

2022年7月21日

第44景

ゴールデンウィークに西原村の風の里キャンプ場で婚活イベントが行われました。キャンプ好きが集まるお見合いイベントです。「結婚相手は自然が好きな人」、「家族が増えたらみんなでキャンプに行きたい」そんな夢を抱く独身者が集まりました。男性28名、女性30名、合計58名によるお見合いバトルです。

昔は３高といって「年収」「学歴」「身長」が高い男性が人気でしたが、令和の相手選びのキーワードは３生（せい）で、「生存力」「生活力」「生産力」が男性に求められる結婚条件として知られるようになりました。その理由は、新型コロナウイルスなどの影響で不安を感じる世の中を生き抜く‟たくましさ″を女性は求めているようです。生存力は家事などができる力、生活力は経済的に自立していること。生産力はどんな状況でも新しいものを生み出せるたくましさです。

キャンプ婚活は男性の３生力をPRできるチャンス！　電気がなくてもご飯を作れるなど、サバイバルな環境でも生き抜く能力をアピールできるのです。ただ、たくましさ＝筋肉ムキムキマッチョマンではなく、今回人気が高かった男性は、自然観察やバードウォッチングが趣味で、どちらかというと無口なタイプでして。黙々とキャンプ飯を作る姿が女性にはキュンだったようです。おしゃべりがうまいジャニーズ系に負けることなく、寡黙な高倉健タイプが評価された気がしました。料理の後はフィンランド発祥のスポーツ「モルック」で距離を縮め、フリータイムではこの先の未来、人生について話すツーショットのカップルだらけになり盛り上がりました。

ただ、一つ残念だったのが、男性陣のファッションコーディネート。ほとんどが格好いいアウトドアスタイルで参加しくれていましたが、数名TPOに合っていないコンビニに行く感じのスウェット男子がいました。事前の連絡で「動きやすい格好」とお願いしたものの、もう少しアドバイスが必要だったな…と反省しました。安くてもいいのできちんとしたアウトドアブランドの服を購入した方が好印象です。女性のチェックは服装から入るので、男子はそこのところ気合を入れてください！

結果は13組のカップルが誕生。一緒にディキャンプや山登りに出かける約束を交わしていました。好きなことが一緒だとくっつきやすい…しみじみそう感じた一日でした。