荒木直美の婚活コラム【婚喝百景】残り30分で選ばれた男
第52景
ある日の婚活イベントで、ずいぶん遅れてやってきた男性参加者がいました。仕事の都合なので仕方がないのですが、2時間のプログラムで、残り30分というタイミング。
残り時間を考えると結果は期待できない…誰もがそう思っていたら、なんと30分後の閉会時にはちゃっかりカップルに(笑)。少しだけ会話を交わした女性とめでたくペアになって帰りました。これは、「お見合いにかける時間と成立するかどうかは関係がない」と思わされる事例でした。
その勝因を分析すると、服装も清潔感あるおしゃれな格好で、遅れて来た理由も誠意を持って女性に伝えていました。笑顔も自然でした。短い時間でも十分に女性を引き付けることができたのです。
婚活イベントでは2~3時間のプログラムに「時間が足りなかった」と感想を書く参加者がいらっしゃいますが、厳しいことを言うと、結果が出なかったことを時間のせいにしているように見えるのです。長年この仕事をやっていて思うのは、時間をかけたから選ばれるわけではない、ということです。冒頭の男性は遅れてきても、女性に見初められる力を持っていました。正直、女性は見た目の採点から入ります。次は話しやすい印象。この二つは最初の会話で確認できます。中には、「そんな風に見た目で判断する女性は嫌だ」と否定する男性もいますが、職場で出会って働きぶりを見せるなど、社会性や人間性を見せることができれば、その点を重視して好きになってもらえるのかもしれませんが、婚活イベントではそうはいきません。
マッチングアプリでも、プロフィール写真など見た目の印象が最初の第一歩、イメージ的には玄関から家に上がれるかの分かれ目になります。だからこそ、男性参加者には見た目の強化とオシャレの努力をお願いしています。せっかく参加してくれた男性に選ばれてほしいからです!! 洋服や髪形は物理的なことなので変えられますよね。見た目や印象をクリアすれば、あとは優しくて誠実な人間力があれば十分戦えます。
いろいろと厳しいことを書きましたが、婚活現場では「ちょっとチクっとするよ~」と注射をする時みたいな一言を添えて、女性側の残酷でシビアな採点事情を男性に教えています。服装や髪形などいろいろ言われるのは、男性陣にとっては耳が痛い話かもしれませんが、これが現実なのです。この事情を知って頑張った男性たちには、結果がついてきています。努力は裏切らない、自分を磨くことは婚活だけでなく、仕事にも良い影響を与えてくれるはすです。最後に、この話を読んだからと言って、わざと遅れて参加するのはNGですよ(笑)
https://spice.kumanichi.com/category/human-culture/kon-katsu/
結果を時間のせいにしないこと 勝てる要素があれば選ばれる!!
PROFILE
荒木直美
あらき・なおみ 婚活コーディネーターとして、約2000組のカップルを誕生させた実績を持つ。婚活の心構えやカップルになるための必勝法をレクチャーする、オリジナルの婚「喝」語録が話題に。テレビやラジオでも活躍する主婦タレント。