「親に言われたから」では無理【荒木直美の婚活コラム「婚喝百景」60】
「親に言われたから」では無理
一年の中でも今の時期、1月の下旬から2月にかけてが一番、私が企画する婚活イベントへの申し込み者が急増します。
なぜかと言うと、年末年始に実家へ戻った独身者が、親戚の人たちから「まだ結婚しないの?」「誰かいい人いないの?」「近所の〇〇ちゃんは結婚したよ」「孫の顔が見たいのに」という容赦ない言葉を浴びせられた結果、私のところへ焦って駆け込んでくるからです。
先に言っておきますが、結婚をするかしないかは個人の自由。それを強制するような言葉は立派なハラスメントです。もちろん、心配しているからこその言葉であり、独身者を応援しているつもりでしょうが、言われた当事者にとってはプレッシャーであり、言われれば言われるほど心のシャッターは固く閉まっていきます。
今の時代、ソロという生き方を選ぶ人も多く、ライフコースも多様化しています。
結婚を押しつけてはいけません。結婚願望があるかないか、ない人はそのままでいいし、今の時代、結婚願望がある人にはサポートが用意されています。
私の結婚応援も願望ある人向けのサービスであるためハラスメントと言われたことは一度もありません。こちらから向かっていくことはなく、絶えず受け身で相談にのり、必要な人へ出会いを供給しています。
そんなこんなで、この時期に駆けこんでくる独身者の中には、結婚したい理由を「親を安心させるため」とか「年齢が年齢なので」「そろそろかな…と思って」と言いますが、全部自分の都合に聞こえます。
そんな時は「結婚は無理してするものではないし、自分の都合を押し付けてもうまくいかないよ」とアドバイスします。結婚は恋愛の延長線上に自然とあるものだし、好きなパートナーが見つかって、交際に進み、「この人と同じ明日を約束したい」と思った時に踏み出すものだと思っています。
親のため、年だから…なんて理由で婚活されたらお見合い相手は迷惑です。自分ご都合主義になったら婚活ははかどりません。不純な動機は透けて見えてしまうものです。
誰かに言われたからではなく、自分がどうして結婚したいのか、ライフデザインとしてよーく考えることが必要です。「とにかく結婚したい…」という駆け込み乗車は危険なのでおやめくださいね。
結婚への駆け込み乗車は危険 ご都合主義では選ばれない!