風呂が取り持つ人々の絆 心温まる「湯エンタメ」【カルチャールーム】
湯道(ゆどう) 2/23(木・祝)公開
熊本県出身で、『おくりびと』の脚本も手掛けた放送作家の小山薫堂は、「入浴や風呂について深く顧みる」という「湯道」を提唱しています。それをテーマに自身が脚本を執筆、風呂や入浴を巡るさまざまな人間模様を描く群像ドラマです。
建築家の史朗(生田斗真)は、亡き父が遺し今は弟・悟朗(濱田岳)が後を継ぐ銭湯「まるきん温泉」をマンション用地として売ろうと画策します。そのまるきん温泉に集う常連客たちそれぞれのドラマ、そして史朗たち兄弟の物語が並行して、手際よく描かれます。同じように多彩な人物が登場する映画『マスカレード』シリーズを担当した鈴木雅之監督、さすがです。実力派の豪華キャストも適材適所の快演!
人と人との絆の大切さを実感できる、まさにお風呂のように温まれる映画です。
(フリーライター 上妻祥浩)
上映館
- TOHOシネマズ熊本サクラマチ・はません・宇城・光の森
- イオンシネマ熊本